中国高校生だより
【中国高校生エッセイ】私の好きな日本語「大丈夫」
日付:2024.05.02
【15期生エッセイ Vol.19】
第15期生 Lさん
(埼玉県留学中)
日本での留学中に私が特に気に入った日本語は「大丈夫」です。
「丈夫」という言葉は、日本語では健康や頑強さを意味しますが、
日常会話では「大丈夫」は主に「問題ない」や気遣いを表現する際に使われます。
他人の提案を断る時、直接的に否定するよりも「大丈夫」のような言葉を使うと、会話がスムーズに進みます。例えば、コンビニでレシートが必要かたずねられた時、不要な場合には「いいえ」と言う代わりに「大丈夫です」と答えます。
これは日本語の言語体系における婉曲表現を表していますが、この婉曲表現が時に誤解を招くこともあります。
また、人を気遣ったり慰めたりする時には、「大丈夫ですか?」や「大丈夫?」というフレーズがよく使われます。
例えば、クラスメイトが病気になった時には、翌朝に「大丈夫?」とたずねたり、試験に失敗した時には「大丈夫だ」と慰めることがあります。
「大丈夫」は、日本語の言語体系や文化の一端を表しているに過ぎませんが、それは確かに日本人の細やかな心配りを反映しています。
原文:中国語
「中国高校生だより」では、「心連心:中国高校生長期招へい事業」で招へい中の15期生によるエッセイなどを掲載しています。