Voice ~参加者の声~ 奥村 めぐさん
「好奇心」と「思いやり」
名前
奥村 めぐおくむら さん
プロフィール
1998年 愛知県出身。2017年愛知大学に入学。2019年3月、福建省厦門大学嘉庚学院にある「アモイふれあいの場」で行われた、大学生交流事業に参加。その後、ふれあいパートナーズとして研修やイベントに携わる。
「中国に行ってみたい」という好奇心から・・・
第二言語として中国語を履修したのがきっかけで中国に興味を持ち、漠然と「中国に行ってみたい」と思っていました。正直その方法は旅行でもなんでもよかったのですが、偶然大学生交流事業のチラシを見つけ、中国に行けるチャンスだと思いました。そこで同じく中国語を履修していた仲間を募り、「愛知アイスブレーカーズ」を結成して応募しました。
大学生交流事業
準備が始まるまでは、初めてWeChatを使い、アモイの学生と交流する楽しさでいっぱいでした。しかし準備期間は、企画を具体的な形にしていくに当たり業務連絡が増えて、楽しい交流だけではなくなりました。また、今まで対面で会ったことがない仲間と一つのイベントを成功させることができるか不安もありました。しかし渡航後、アモイの学生が様々なおもてなしをしてくれたことや、学生寮での滞在により、一日中共に過ごしたことで仲を深めることができました。当日は、予想以上に多くの人々に来ていただき、来場者が楽しむ姿を見てやりがいを感じました。顔を合わせて間もないメンバーと一つのイベントを協力して成功させられたのは、アモイの学生の皆さんが私たち日本側の学生を、親切に優しく受け入れてくれたおかげであり、また互いに心を通わせることができたからだと思います。たった6日間の交流だったのにもかかわらず別れ際には大号泣してしまうほど別れを惜しみました。
単なる好奇心が動機で参加した私たちは、企画選考、研修、準備と中国への道のりは単純なものではありませんでした。しかし今となっては、この経験は中国に行く他のどんな方法にも代えがたい、最高の選択肢だったと言えます。大学生交流事業に参加して、一つのものを作り上げるときには、互いに思いやりを持って取り組むことが成功に結び付くと感じました。これを機にさらに中国に興味を持ったとともに国際交流の経験を積みたいと思うようになりました。
留学
大学生交流事業をきっかけに中国留学に興味を持ったものの、世界中のより多くの人々と交流するには英語が必要だと考え、アメリカと中国留学を両方することに決めました。
まず、2019年の8月から半年間、アメリカの大学に留学しました。大学生交流事業では日本語で交流しましたが、今回は英語での交流となるので異言語で心を通わせる難しさを感じるとともに、アモイの学生を改めて尊敬しました。どんなに英語が下手だとしても、思いやりを一番に考え積極的に交流をし、様々な国の友達を作ることができました。この留学でも改めて、国際交流において大切なことは語学力を超える思いやりだと強く感じました。
次に中国留学、と述べたいところでしたが、新型コロナウイルスの影響で渡航することができませんでした。ですが、日本でやれることを考えて、中国語教室に通い始めるなど語学力の向上に励んでいます。さらに、重慶ふれあいの場の日本語コーナーにオンラインで参加させていただけることになり、中国の学生と交流する機会を得ることができました。オンラインのイベントは未経験でしたが、重慶の学生の皆さんが日本についてたくさん質問してくれたことで盛り上げることができました。また、中国についても様々なことを知ることができて私自身も楽しませてもらいました。今回は日本語での交流だったので、次回があれば中国語での交流にも挑戦してみたいです。
私が思う国際交流で大切なこと
これらの経験から、国際交流では「好奇心」と「思いやり」が大切であると感じました。異文化に対して興味を持ち、相手を尊重して接することで、様々な価値観に触れ、視野を広げられるようになりました。また何よりも、世界各国の人々と心を通わせて友達になることがとても楽しいです。大学生交流事業はそれに気づかせてくれた貴重な経験であったとも言えます。これから社会に出て、様々な経験をしながら多くの人と接することになりますが、どんな時でも「好奇心」と「思いやり」を忘れないようにしていきます。
所属 愛知大学
氏名 奥村めぐ
投稿日 2021年1月25日