Voice ~参加者の声~ 新垣実菜美さん
無限の可能性を感じた日中交流会
名前
新垣 実菜美 さん
プロフィール
生まれ年:1999年
出身地:沖縄県
現在の所属:名桜大学国際学群国際文化専攻(2018年入学)
現代中国研究会サークルに所属
2021年7~10月に中山大学「広州ふれあいの場」との大学生交流事業に参加し、オンラインで交流
中国語との出会い
中国語との出会いは、大学で中国語を履修したことがきっかけでした。もともと、父が中国の歴史に興味があり、自然と中国に興味を持つようになりました。初めは、中国語習得の楽しさが強かったのですが、中国語を学んでいくうちに中国とはどういう国なのか、中国に行って現地の中国人と会話をしてみたいという気持ちに変化していました。そこで、大学1年生の9月に、大学の講義である「海外スタディツアー」に参加し、初めて中国(北京・天津)に行きました。そこでは日本とは違う空気感や文化、人々との出会いがあり学び得るものが多くありました。文化の違いを受け入れることは難しい時もありますが、全てを否定するのではなく、違う角度から考え直すことの大切さを実感しました。私にとって中国語との出会いが、自分の価値観や知識をより一層豊かにしてくれました。
コロナ禍での新たな出会い
私は、2019年9月から大学の交換留学制度を利用して北京留学していました。しかし、1年間の留学予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で予定よりも早く帰国することになりました。当時は、留学を中断せざるを得ない状況に悔しさとショックで何もやる気が出ない日々が続いていました。コロナ禍もあり、海外交流と距離を置いていた私は、サークルの先生が声を掛けてくださり、今回の交流会事業のことを知りました。オンラインでの交流に対して不安はありましたが、新たな試みに挑戦してみたいと思い、参加を決めました。
私は、現代中国研究会というサークルに所属しており、今回はそのメンバー6人で参加しました。企画内容は「音と音楽で共鳴する心〜みんなの文化、みんなの自然〜」の企画で交流会への参加が決まり、広州のカウンターパートナーとの新たな挑戦が始まりました。私たちは多くの方に自分の地域の自然や文化を大切にしてほしいという強い思いがあり、誰の心にも残りやすい音楽と動画を組み合わせた動画を制作し、上映会を行う方向で企画していました。しかし、オンラインでの交流は想像以上に難しく、お互いの距離の縮め方や企画内容の伝え方に苦戦しました。また緊急事態宣言下の中、予定していた場所で撮影を行うことができない時は大きな不安を感じました。それでも、その度に何度もメンバーの皆で話し合い、動画制作という軸からブレることなく、動画を完成させることができました。そしてイベント当日は、会場に約20名の参加者が集まってくれました。
動画を上映したときは達成感とこれまでの交流会の思い出が一気に溢れてきたのを今でも覚えています。イベントを無事に終えることができたのは、どんな困難な状況でもアイデアを出し合って乗り越えてきたメンバーたちのおかげです。オンラインではありましたが、国境を越えた絆を感じることができました。
最後に・・・
はじめてのオンライン交流は想像以上に大変でした。特に毎週の交流会の日程調整や、緊急事態宣言中どのように撮影を進めていくかなど、多くの問題点が出てきました。リーダーとしても、スケジューリングがうまくできず、課題点を多く出てしまいました。しかし、緊急事態宣言下でなかなか作業が進まない時でも、みんなでアイデアを出し合い、最後まで諦めずにイベントを迎えきれたことに安心しています。約4ヶ月間の交流を通じて、パートナー学生との距離も縮まり、オンラインでも国境を超えて繋がれることを身をもって経験することができました。特に印象に残ったのは、広州側で同じチームリーダーを務めた張可さんの「友だち以上の関係になれた」という言葉です。意思疎通の難しさを痛感し、うまくいかないこともありましたが、お互いにサポートし合い乗り越えた時の絆はとても深いものになりました。これまでコロナ禍をネガティブに捉えていましたが、今回のオンライン交流があったからこそ、交流の無限の可能性を知り、中山大学の素敵なメンバーと出会うことができました。
私は、今年で大学を卒業しますが、後輩のみなさんがコロナ禍で海外渡航や留学の夢を諦めそうになっているのなら、オンラインでも素敵な出会いや体験ができる!ということを伝えていきたいです。
大学4年生という学生最後の年に、このような有意義で素敵な経験を出来たことに感謝します。日中交流センターのみなさん、そして中山大学のみなさん本当にありがとうございました!次は直接会えることを楽しみにしています!
名桜大学 現代中国研究会
新垣実菜美
2021/11/16