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Voice ~参加者の声~ ショートショート創作コンテスト優秀賞6名
ショートショート創作コンテスト優秀賞6名からの受賞コメント
名前
王 小雨(おう しょうう) さん
プロフィール
2002年河北省邯鄲市生まれ。河北大学日本語学部の3年生。
好きな作家:莫言、東野圭吾、新海誠
受賞作品名:「光の雨」
私の名前には雨が入っていて、生まれつき雲と奇妙な縁があるのかもしれないが、暇な時はいつも空の雲を見るのが好きだ。雨が降るたびにもっと興奮して、20歳になっても子供の頃のようにしゃがんでたくさんの雨が地面に落ちてくるのをじっと見ている。ぱちぱちと水しぶきが出て、すぐに消えてしまう。水しぶきも花の一種だと思っている。雨滴は雲が地上にまいた種で、一瞬しか咲かないが、力を蓄え、蒸発して再び空に戻る。こういう発想は私がショートショートを書くことにインスピレーションを与えた。普段見ている光もまた別の特殊な雨かもしれないと考えた。このような「雨」の中では、傘を差す必要はなく、濡れる心配もなく、暖かさと光を存分に楽しむことができる。
名前
許 暁琴(きょ ぎょうきん) さん
プロフィール
2002年浙江省嘉興市生まれ、浙江工商大学に在学中。
好きな作家:魯迅
受賞作品名:「メモリーシャンプー」
今回のショートショートコンテストを参加するのは本当に嬉しく、いい経験になったと思います。いろいろ勉強になりました。日本語でショートショートを創作する楽しみも実感しました。今まで授業以外で文学を創作したことはなかったため、今回受賞したのは思いがけないことでした。田丸先生が教えてくれたショートショートの書き方は特別だと思います。普通の言葉から奇妙な物語まで、自分の想像力を働かすことを通じて、短い時間の中でもいい作品ができました。
文章を構想する時に、いろいろ不思議な発想を生み出すのは一番面白かったです。また、日本語で文章を書いているうちに、これも日本語の能力を高める良い方法の一つだと気づきました。これからもショートショートを書き、想像と創作の魅力を味わいたいです。
名前
曹 雨萌(そう うも) さん
プロフィール
2001年中国山東省生まれ。中山大学に在学中。アニメや映画、読書が好き。
好きな作家:村上春樹、星新一、エドガー・アラン・ポー
受賞作品名:「宿泊ルールをご注意ください」
この度、優秀賞をいただきまして、心より感謝申し上げます。田丸先生にご評価いただき、誠にありがとうございます。このコンテストを支えてくださった国際交流基金の皆様、深く感謝しております。この作品が心連心ウェブサイトにて発表されたことは、光栄の至りです。
普段はホラー小説を読むことが多いです。古くて怪しいホテルに泊まるということは、確かに典型的なホラー小説の創意だと思います。ですから、このショートショートでは違和感があるホテルを作りたいと思いました。自分が受賞したことを知ったときは本当にうれしかったし、自分の凝らした工夫が認められる喜びがありました。身近の友達とこの作品を共有して、みんなも「すごいね」と言いました。今後も中日の相互理解を促進し、若者の交流の拡大に貢献していきたいと考えます。
名前
平良 佳奈(たいら かな) さん
プロフィール
2001年沖縄県生まれ、琉球大学に在学中。
好きな作家:香月日輪
受賞作品:「雷の味がするコップ」
日中国交正常化50周年記念事業のショートショート創作コンテストで優秀賞をいただき、ありがとうございます。最優秀賞、他の優秀賞の方の作品も拝見し、とても素晴らしい作品ばかりでその中に私の作品があるのは少々恥ずかしく感じます。このような機会はあまりないため、本当に幸運だと思っています。
今回のような文芸を通して今後も日本と中国が交流を深められたらと思います。
名前
李 矜儀(り きんぎ) さん
プロフィール
2006年四川省成都市生まれ、成都外国語学校在学中。
好きな作家:吉本ばなな、J・K・ローリング、東野圭吾
受賞作品名:「願いを叶えるトラ」
この度は、受賞できて本当に嬉しいです。最初は信じられませんでした。田丸先生の動画を何度も見て、締め切り間際まで、あきらめずに何作も書き直した甲斐がありました。これからも機会があるごとに、ショートショートを書いてみたいと思います。ご指導して下さった成都外国語学校の先生方、並びに審査員の皆様方、そして私に面白さを教えてくださった田丸先生に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
名前
劉 琛(りゅう ちん) さん
プロフィール
2001年中国黒竜江省生まれ、南京郵電大学に在学中。
好きな作家:伊坂幸太郎
受賞作品名:「大洋彼岸の宇宙人」
中日国交正常化50周年にあたり、今回のコンテストで優秀賞をいただき、とても有意義な創作をしたとうれしく思っております。
どのような考えを抱きながら「大洋彼岸の宇宙人」を創作したのかと言うと、小説を通して人間の「自我」という個人的な精神領域の可能性を探求したいからです。誰でも心の中で、「外来者」を一切拒み、自分だけ知っている「秘密の窓」があると思います。ここでは、他者とのつながりは何もなく、極めて孤独な状態であるかもしれないですが、実はどうしても「世界の中の実存」で、世界と離れることはできません。それこそ、世界に影響を与えることもできると思います。このようにある孤独な青年を想像して、想像力が世界に対する影響をこのショートショートで表現しました。
2022年10月