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私たち「TEAM KIBI(吉備国際大学5名)」は、2015年9月15日~21日の7日間、中国広東省広州市に滞在し、中山大学の学生とともに、日中交流イベント「桃太郎祭」を開催しました。
私たちは岡山ゆかりの昔話「桃太郎」にちなんだ「衣、遊、舞、創、食、友、学」の7ブースを企画。準備期間中は嬉しいこと、大変だったこと等いろいろありましたが、メンバー一丸となって乗り越え、イベント当日は中山大学をはじめ、近隣の大学や留学生、一般客など、320名を超える方々に、地元岡山の魅力をいっぱい詰め込んだ私たちの企画を楽しんでいただくことができました。
広州に滞在した7日間の様子
ファッションショー
ステージにて、日本の高校の制服、浴衣、甚平、巫女の衣装、中国のチャイナドレス、朝鮮族の伝統衣装など、種類も色も様々な衣装を紹介。ファッションショーのモデルは、飛び入り参加の来場者、カウンターパート、TEAM KIBIと、日中のメンバーで行いました。
モデル役を会場から募ったところ、20名以上から手が挙がり、最終的にジャンケンで男子学生3名と女子学生3名に決定。ショーでは衣装に身を包んだ学生たちが、かっこいいポーズを披露してくれました。ポーズを決めるたびに客席では一斉に撮影が!
浴衣体験
イベント来場者は、日本の「浴衣」に好奇心と興味を抱き、試着したいという強い思いを持っているようで、浴衣体験コーナーには、たくさんの人が集まってきてくれました。スタッフの手を借りて浴衣を着ると、初めての浴衣体験に喜んで記念写真を撮る姿が。撮影用に準備した和風アイテムが大活躍しました。
折り紙で遊ぼう
大きめの色とりどりの折り紙を用紙して、“かぶと”を作りました。折り上がったら、かぶとの真ん中に“桃”をつけて完成!
鬼退治ゲーム
的は鬼の顔をつけたペットボトル。みんな真剣な表情で的を狙います。上手く的を倒せたら、“きびだんご”をプレゼントしました。
タトゥー体験
市販のタトゥーシールを使って準備しました。気軽に楽しんでくれたようです。
メイク体験
色とりどりの「お祭メイク」を体験できるコーナー。お祭り気分を盛り上げていました。もちろんメンバーの顔もお祭メイク!
「うらじゃ」踊り
「うらじゃ」踊りの音楽が流れると、会場の雰囲気が頂点に達し、この日いちばんの盛り上がりを見せたような気がします。来場者は次から次に踊りの輪に加わってくれて、この踊りを楽しんでいるようでした。次第に大きくなる踊りの輪、みんな手を組んで踊ってくれ、大感激です。
「うらじゃ」とは「鬼だ!」という意味で、岡山の「桃太郎祭り」では、みんなで一緒に踊ります。たくさんの来場者に楽しんでもらうために、準備期間中、何度もメンバーで踊りの練習を重ねました。
ジーンズDIYコーナー
ジーンズの端切れを使って、髪留めのアクセサリーと手裏剣を作るコーナー。装飾用のネイル、ゴム、ボタン、花など、好きなものを組み合わせて自分だけのアクセサリーを作ってもらいました。どの参加者も真剣に作っていて、出来上がったときに見せてくれる嬉しそうな表情に、私たちも嬉しかったです。参加者への作り方指導では、カウンターパートが大活躍! 手際よく指導する姿は、もう“プロ”の域でした! 体験希望者には整理券を配布したところ、ブースオープン早々に、用意した整理券がすべて無くなってしまうハプニングも。
岡山倉敷にある児島の街は、日本国産ジーンズの発祥の地として有名です。今回、使ったジーンズ生地は、老舗ジーンズ・メーカーの「Betty Smith」様から、“桃太郎祭”のためにと提供いただきました。
鬼おにぎり作り&豚汁試食
三角おにぎりにデコレーションを施して、キャラ弁風のかわいくて個性的な“鬼おにぎり”を作るコーナー。デコレーション用の材料は、海苔やふりかけ、ツナ、コーン等。日本のスーパーで買い求めたキャラ弁用の道具が大活躍しました。おにぎりのお供にと豚汁も準備し、来場者にふるまいました。豚汁は初体験という来場者も多かったですが、味はおおむね好評でした!
事前の手配で苦労したのは、おにぎり用の白ごはんの準備です。広州の大学食堂や外のレストランで食べられる白ごはんは、おにぎりに向かない“長粒米”ということにイベント前日に気がつき、急遽おにぎり用の米を購入し、警備員のおじさんの力を借りて、当日の朝から炊飯器で炊いてもらいました。その他にも、食ブースはトラブルが多く、助けてくれたたくさんの方に感謝感謝です!
反省点は、体験希望で来てくれた来場者をうまく誘導できなかったこと。オープンとともに希望者の長い列が出来てしまい、待たせてしまいました。こんなに来てくれるとは予想していなくて、心の準備もできていなくて、慌ててしまいました。
桜の花を咲かせよう
来場者に好きな漢字1字を桜の花びらに書いてもらい、桜の木を作りました。スタート当初は幹だけだった桜の木が、イベントが終わる頃には満開に! 中国の方々、外国からの留学生、カウンターパートメンバー、TEAM KIBIと、来場者参加者みんなでの共同作業で咲いた桜の花です。
○×クイズ大会
岡山に関する問題を出題。中山大学付属中学の生徒もたくさん参加してくれて、大いに盛り上がりました。正解者には日本から持ってきたおもしろ&かわいいミニグッズや桃太郎の“きびだんご”をプレゼント。この“きびだんご”は、岡山の老舗和菓子店「廣榮堂」様より“桃太郎祭”のためにと提供いただきました。
展示
会場の一角に展示スペースを設け、岡山の地理、歴史、名所旧跡等について紹介。観光協会やうらじゃ振興会から提供いただいた配布用パンフレットを置いたところ、午前中にはすべて無くなってしまいました。岡山に興味を持ってもらった証拠ですね。展示のために、自分たちで手作りの紹介パネルを作ったのですが、この作業を通して、逆にこれまで知らなかった岡山に改めて気づくことになりました。
アンケート集計結果
(回収78枚)より
男性19、女性58/中国76、日本1、その他1
①学生(日本語専攻)54 ②学生(日本語専攻以外)17 ③職員2 ④その他4
“岡山”を全面に打ち出したイベント内容は、来場者にとって珍しいものが多く、新鮮な体験で楽しかったとの感想が多く寄せられました。また体験型の“ものづくり”のブースに対しても、好評のコメントが多かったです。
ただ一方で、「(人が多くて)参加できずに残念」といった声もありました。
事業を振り返ってTEAM KIBI
TEAM KIBI福田美咲(リーダー/衣・遊ブース担当)
準備で連日連夜大変だったけど、来場者の笑顔を見たときは、最後まであきらめずやって良かったと心の底から思えました。日中関係は、まだまだ難しい部分があるのかもしれませんが、個人と個人の付き合いに国境はないのだと私は思います。そう感じさせてくれたのもすべて中山大学の仲間でした。イベントを支えてくださった全ての方に感謝の気持ちでいっぱいです。
TEAM KIBI西山杏美(創ブース)
イベントが終わって、創ブースを当日担当してくれた中国のメンバーたちが「創ブースが杏美で良かったよ。イベント楽しかった。日本で会おうね」「気持ちがさびしいね」と言ってくれた。その言葉を聞いたとき、中国に行って本当に良かったと思った。彼女たちと出会い、必ず再会したいと思えるような仲になったことーー私の宝物です!
TEAM KIBI倉田幸(舞ブース)
言葉が分からなくても、国や文化が違えど、知らない人と笑顔で手をつないで、「うらじゃ」踊りを楽しんでもらう。これが私のイベントでの目標でした。実際に参加してくれた人のほとんどが笑顔で私たちと踊ってくれたので、多分楽しんでくれたんじゃないかな。もちろん私も楽しかったです。目標達成できました!
TEAM KIBI若林光晴(食ブース)
イベントを準備から運営まで行ったことは初めての経験でしたが、とてもいい経験となりました。これからも、この活動で出会ったカウンターパートとの交流が続くことを願っています。そして、中国のことを少しでも日本に、僕だから伝えられることを伝えられることを伝えて行きたいと思います。
TEAM KIBI 川崎義浩(食ブース)
イベント当日、予想以上に来場者が多くあたふたしてしまいましたが、無事に終了したときには、肩の荷が下りたようにホッとしました。しかし、イベント成功の裏には数え切れないほどの失敗やアクシデントがありました。そんなとき、みんなが救いの手を差し伸べてくれたこと、本当にうれしかったです。イベントの成功はみんなのおかげです。
中山大学 カウンターパート
中山大学日本語学部 趙万軍(カウンターパートリーダー)
イベント、とても楽しかったです!イベント当日はわずか数時間で終わってしまったのですが、その数時間の間の、来場者の皆さんの笑顔と初めてスタッフとしての緊張感はどうしても忘れられないものです。
準備期間中、毎日朝から夜までずっと作業に取り組んでいて、確かにすごく疲れたのですが、みんなと一緒に何かの共同の目標で頑張る過程はとても幸せだと思います。そして、夜で一緒に船に乗って珠江の夜景を見るのも素敵な思い出です。この数日の出来事は絶対に忘れられません。本当にありがとうございました!
イベントのほかにも、中山大学のみんなと様々な交流を行いました。一緒にテーブルを囲んでご飯を食べたり、珠江クルージングを楽しんだり、世界遺産の開平望楼を歩いたり。お互いの文化に触れ、友情を深めました。
1日目
到着2日目
キャンパス見学
小物づくり
踊り練習3日目
小物づくり
珠江クルージング4日目
準備追い込み
会場設営5日目
イベント
交流会6日目
開平望楼散策7日目
帰国