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- 「ハレの日」を楽しもう
- 私たち「JCcrew(宮城大学・東北学院大学チーム)」は、2015年3月24日~30日の7日間、中国黒龍江省ハルビン市へ渡航し、黒龍江大学の大学生・大学院生とともに、日中交流イベント「和風茶会」を開催しました。このイベントでは、日本の伝統的な世界観である「ハレの日」をテーマに、奈良・平安時代の衣装や配色、お茶やお団子を紹介しました。 日中縁の深い文化の紹介から日中間の関わりを再発見し、互いの文化を讃え合う「ハレの日」を共有し楽しんでもらうことが、私たちの目的です。イベントでの体験が「日本人を見かけたら話しかけてみよう」「日本へ旅行してみたくなった」などの小さなきっかけを生み、それが次に大きく膨らんで、さらに日中交流へと繋がっていけば幸いです。
ハルビンに滞在した1週間の様子
伝統色で作る勲章風ブローチのワークショップ。お互いの文化を讃え合う日中文化交流の場を利用して、重ねの色勲章風のブローチを作る。
日本伝統色の素材を好きにコラージュし、1人2つコースターを作成。色重ねを楽しみながら「日中ふれあいの色目」を作る。
コースターがモザイクアートのピース。みんなの「ふれあいの色目」が集まることで、新たな色の調和が生まれ、交流のシンボルが完成。
コースターのワークショップでは、日本の伝統的な配色や和紙に触れてもらうことができ、中国人に日本のものを感じてもらう良い機会であったと思いました。モザイクアートでは、出来上がったコースターから順に壁に展示していきました。みんなの「ふれあいの色目」が集まることで、新たな色の調和が誕生。参加者1人ひとりが凝ったデザインをしていて、枚数は少なくなってしまいましたが、個性的な色が重なる交流のシンボル・モザイクアートが完成しました。
日中食のコラボレーションを体験してもらい、“味覚”で日中の繋がりを感じてもらう。
中国茶と日本の和菓子で日中食のコラボレーション。中国の緑茶と白玉団子(きなこ、あんこ、ずんだ)は中国人の口にも合うようで、「おいしい」という声が多く、来場者アンケートでは堂々の1位! 抹茶の体験では、私たちとの会話を楽しんでもらいつつ日本文化に触れていただきました。
平安時代風の小口化粧を施すブース。
顔はめパネルと合わせて伝統服装を体験する。
日本伝統衣装の顔出しパネルを展示。和服と中国との関係も併せて紹介する。
顔出しパネルは、和服のルーツとなった漢服に近い奈良時代の男女朝服、日本独自の色の重なりや様式が加わった十二単、そして現在も「ハレ着」として馴染み深い振袖の4種類を製作。化粧は平安時代風の小口風化粧を唇に、麻呂眉はハチマキを巻いてもらい、気軽に和装体験をしていただきました。何人かの男性にも、伝統化粧を挑戦してもらえたことも非常に嬉しかったです。
- 宮城大学4年 大友あかり
- 交流を終えて、大きく変わったのは私が無意識に持っていた中国への先入観です。長い準備期間の中、私たちの企画を受け入れてもらえるかどうか大きな不安がありましたが、訪れてみるとカウンターパートは課題や授業で忙しい中、私たちの企画を楽しみながら一緒に準備にあたってくれました。みんな日本語の学習にとても意欲的で、学んだ知識を駆使して会話してくれることが本当に嬉しく、私たちも大いに刺激を受けました。
イベント当日驚いたことは、ブース企画はもとより、来場者が私たち日本人個人にも興味を持って接してくれたことです。彼らとの会話は、地元仙台のこと、好きなマンガ、メイクの仕方、恋バナなど、普段の友達との会話と何ら変わりはありませんでした。
今回触れることが出来たのは、中国のごく一部に過ぎないかもしれませんが、この活動を通して、実際に体験しないと分からないことがあると知ったことは、知らず知らずのうちに抱いていた中国に対する先入観を打ち破る機会となり、また今後活動するフィールドを広げてくれたのではないかと思います。準備から実行まで、私たち学生が主体となって進めることが出来たので、イベントのほかにも交流会を企画するなど、草の根の交流も出来ました。また、メンバーにも恵まれ、イベントを華やかに盛り上げることが出来ました。現地で多くの人の温かさに触れ、「百聞は一見にしかず」ということを身をもって体感できた交流となりました。
- 黒龍江大学3年 趙ハイブン
(ニックネーム:ママ) - 今回、貴重な時間を楽しむことが出来て大変嬉しかったです。
JCcrewの皆さんとの一週間はかけがえのない思い出となりました。イベント前、皆さんが食事の時間さえも惜しまず、一生懸命に準備に取り組む姿に感動しました!イベント当日は予想していたよりも多くの方に来ていただき、様々なブースにも参加していただきました。イベントを成功できたのは、皆さんのおかげです。バラエティーに富んだイベントと、ありのままの日本を中国の方々に紹介することが出来て本当に良かったと実感しています。
以前にも、サマープログラムに参加したことがありますが、今回、運営を担当したことで、イベント運営の大変さ・大切さを身をもって実感することが出来ました。今回のイベントでは、会場内の混乱や時間不足など、いくつかの反省すべき点もありましたが、皆さんが素早く対応してくれて、とても助かりました。私も柔軟性に欠けるやり方だったと反省しています。今後は、今回得た経験を活かし、これからの日中交流とその発展に向けて励んでいきたいと考えています。
- 太田恵
- また一つ大切な場所が増えました。中国で経験したこと、知り合えた皆は宝物です。今後も自分なりの日中交流を続けていきます!
- 房ちゃん
- 今回のイベントを通じて日本文化をもっと深く理解できただけではなく、たくさんの友達を作って、最高の思い出になりました!ありがとう!
- 橋本実紅
- 楽しく活動できたのはカウンターパートの皆が支えてくれたからです!皆に出会えて本当によかった!
- ソンちゃん
- 今回のイベントを通じて皆と出会えて本当によかった。この思い出は一生の宝になった。
ありがとう0(^▽^)0
- 大井あやめ
- 今回の事業を通じて更に中国が好きになり改めて日中友好の大切さを感じました。この経験は一生の宝物です。
- 白玉王子
- モザイクアートを壁に貼る時、こんなきれいなデザインを作るみんなは想像力に富んでいるなと思いました。忘れられない思い出となりました。
- 渡邊千晶
- このイベントを通じて、中国のありのままの姿を知ることができました。ありがとうございました。
- 馬くん
- 事前のいろんな準備は、大変でした。でも、担当したお茶ブースが大人気で、その疲れは嬉しい疲れとなりました。今後、機会があれば、また参加したいです。
- 星真央
- 本当に中国が大好きになりました。この経験で得られたことを周りの人たちに伝えていきたいです。みんな本当に大好きだよ!
- 馬ちゃん
- イベント当日、たくさんの人が来てくれて嬉しかった、みんなのおかげで素敵なモザイクアートが出来ました。
- ほうきちゃん
- 初めて日本人と話すから、とても緊張しました。でも、会話を通じて、私たちは友達になりました。交流会の中で、日本文化を体験しました。幸せでした。
- ていちゃん
- お団子作りが大好きになりました。皆と一緒にイベントが出来て楽しかったよ。次のお茶ブースも期待しています!
- きょくちゃん
- 日本人はとても真面目だと聞いていましたが、今回仕事に対する真面目さを、この身で感じ、非常に感動しました。大変勉強になりました。感謝しています。
- そうそうちゃん
- 活動を通じて、多面的に日本を見ることが出来た。みんなと友達になって、本当に楽しい思い出となりました。私も一生懸命日本語を勉強しようと思います。
- 花ちゃん
- 活動に参加して日本の印象が変わった。本当に明るくて優しい日本の友達のおかげで、とても楽しく幸せな活動となりました。
- しゃおとん
- この活動を通じて、皆さんと友達になって、本当に楽しかったよ。
- しゅうちゃん
- お互いに理解するために努力することが大切です。日本の文化も仕事に対する日本人の熱意も世界の人によく知られています。とにかくお茶ブース、最高だよw
- しゅうちゃん
- 一人の力は小さいですが、みんなの力を合わせることで良い結果が生まれました。そして、友情の大切さも知りました。
- こうちゃん
- この間は、お疲れ様でした。準備はとても大変でしたが、とても楽しかった!お団子は本当に美味しかったですよ!
- ちょうちょうちゃん
- 活動を通じて、日本の伝統文化を知り、とても嬉しかったです。日本の方と友達になりました。もしチャンスがあったら、また活動に参加したいです。
イベント前の3日間は、準備で大忙しでした。まず初めに、私たちは大学の近くにあるスーパーや市場に買出しに行きました。そこで、文房具やお茶会ブースで使用する物品を購入し、その後、ブース毎の準備や伝統衣装ブースで使う顔出しパネルの作成を行いました。また宣伝活動にも力を入れ、学内にポスターを貼って回ったり、授業にお邪魔してイベントの紹介をしました。26日にはカウンターパートとの交流会を行い、彼らとの仲をより深めることができました。この現地での準備期間を通して、一緒にイベントを成功させるぞ!という思いが強くなりました。
当日は広報活動の成果もあり、約350名もの来場があり、大盛況となりました。開会式では地元仙台の紹介を行なったあと、全員で「日本茶」で乾杯をし、イベントをスタートしました。イベント中はカウンターパートの大きな支えに助けられながら、これまで準備してきた企画を次々に成功させ、イベントを華やかに盛り上げることが出来ました。
閉会式では、皆で練習した「やっぺぇ体操」をおどり、会場は一体感と達成感に包まれました。
振り返れば、多くの苦労はありましたが、それ以上に得たものは多く、カウンターパートとの深い絆、日本と中国の繋がり、“heart to heart”を実感するという、貴重で素晴らしいイベントとなりました。
イベントのほかにも、黒龍江大学の学生と様々な交流を行いました。一緒にテーブルを囲んでご飯を食べたり、ルームシェアをして夜中まで語り合ったり、お互いの文化に触れ、友情を深めました。
1日目
到着
カウンターパート
と初対面2日目
買出し
装飾品づくり3日目
広報・試作
交流会4日目
設営・広報
仕込み5日目
イベント本番
交流会6日目
東北虎林園
中央大街散策7日目
帰国
ブローチは作り方が難しく設定時間よりも一人当たりの作る時間が長くかかってしまい、実際の参加者は想定の半分程度……しかし、多くの中国人学生や日本語を学ぶ中国人と話す機会が得られました。また日本語が話せない人であっても、「カワイイ」「キレイ」の感覚は共有でき、ジェスチャーでコミュニケーションをとることができました。