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済南に滞在した8日間の様子
交流イベントチームYoKoYoKo(横浜市立大学)は平成27年3月17日から3月24日まで中国の山東省済南市に滞在し、カウンタパートの山東師範大学の学生と共同で、日本の横浜を紹介するとともに、和紙工芸品、コスプレや伝統遊び、クイズ、茶道、おにぎりなどの体験イベントを2日間に分けて実施しました。3月22日は済南ふれあいの場記念桜の植樹イベントに参加し、3月23日は済南外国語学校の日本語を学んでいる高校生を対象に交流会を実施しました。
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イベント準備
ポスターを刷ったり、買い出しに行ったり、リハーサルをしたり…各担当集中して進めました!
済南入りをしてから、イベント当日まで準備に精を出しました。私たちは大学でのイベントを2日間、外国語学校でのイベントを1日と計3回に分かれていたので、それぞれの日程に合うように最終調整を行なったりしました。準備期間の中でも、何度も不安なことが生じましたが、カウンターパートのみならず大学院生の皆さんやボランティアの皆さん、大学の先生方が素早くサポートしてくれ、とても助かりました。みんなで協力・話し合いをしながら準備を進めていくことができました。
第1回 済南ふれあいの場大学生文化交流イベント 伝統×モダン
投扇興
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投扇興は日本の昔からの遊びですが、現代の人にはあまり馴染みがありません。今回のイベントのタイトル伝統×モダンのように、中国の人達に日本の伝統を知ってもらいたくてブースを設置しました。当日は、4人で勝負する形式にしました。しかし高得点を決めるのが中々難しく、0点の人が勝利することも。中国でも投扇興の認知度は、やはり低かったようなのでイベントを通じて知ってもらうことができてよかったです。
担当:焦 培曄
工芸
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日本のもので身近なものを考えたときに”和紙”を思いつきました。和紙を使った、何かイベントの記念になるものを持って帰って欲しいという思いからブースを設置し、名刺入れとキーホルダーを作ることにしました。当日は、名刺入れ作りは簡単だったため話しながら作業することができました。キーホルダーは、工程が少し複雑でしたが参加者みんなで協力して作る!という感覚が味わえました。
担当:馬場 美樹
日本クイズ
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双方向的な活動で日本を深く理解してもらうためにクイズを選び、クイズ大会を企画しました。伝統的価値観とクールジャパンという現代社会を知ってもらうため、慣用句と現代社会というコンテンツで問題づくりをしました。当日は、日本のことを知りたい!という気持ちの強い人が来てくれたように感じます。出題すると、難しいように思える問題も難なく正解してくれて、予想を超えた日本語理解に驚かされました。楽しかった、もっと知りたくなったという感想を頂いて純粋に嬉しかったです。
担当:松田 瞳
茶道
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日本の伝統文化である茶道を通して、日本らしい考え方やおもてなしを伝えたいと思いブースを設置しました。中国でもお馴染みの”茶”が日本でどう発達したか知ってほしいという思いがありました。当日は、10人くらいずつ茶道を体験してもらいました。説明をうなずいたりしながら一生懸命聞いてくれたことがとても嬉しかったです。体験ができなくても、話だけ聞いてくれる人達もいました。茶道を通して、日本人の相手のことを考えるおもてなし精神を紹介できたならよかったです。
担当:太田 杏奈
コスプレブース
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伝統×モダンということで、日本の伝統的な“着物”と、中国でも人気のある”コスプレ”の両方を体験してもらいたいと思い、ブースを設置しました。当日は、洋服に限りがあったので10人ずつ順番に体験してもらいました。できるだけ多くの人達に着てもらいたかったので、1人にかける着付けの時間を短くするよう努めました。みんなそれぞれの好きな洋服を着て写真撮影を楽しんでいる姿が見られて嬉しかったです。また着付けをしながら会話も楽しめたのが良かったです。
担当:米里 ゆめの
おにぎり試作ブース
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よく似た文化や習慣を共有している日本と中国ですが、近しいのに異なる部分も多くあります。その中でもご飯文化で唯一日本だけにあるという”ふりかけ”を食べてもらいたいと思いブースを設置しました。当初はふりかけ作りの予定でしたが、変更しておにぎりコーナーとしてブースを出しました。急な変更にも関わらず、多くの人が参加してくれて、みんなはしゃぎながらおにぎりを作っていた姿が印象的でした。ただ握るという行為なのに新鮮味があったことに文化の違いの面白さを感じました。
担当:谷口 恵里
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イベント当日は、学生だけでなく小さい子供から大人まで足を運んでくれました。イベントを運営する際はコミュニケーションが欠かせませんが、伝えようという気持ちを持てば意志疎通できるということもイベント運営を通じて実感しました。たくさんの人が笑顔でブース体験してくれている姿がとても印象的でした。アンケートでは今までの日本へのイメージが変わったという人が大半でした。このイベントをきっかけに、もっと日本のことに関心を持ったり、好きになってくれたら嬉しいです。
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その他の活動
ふれあいの場のイベントの他にも、いろいろな体験、交流をしました。
到着
朝から1日かけて済南へ。カウンターパートが温かく迎えてくれました!!
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日本語授業見学
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山東師範大学長清キャンパスで授業見学。キャンパスの規模の大きさにびっくり!!
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在青島日本国総領事館
主催
折り紙講習会
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3月21日の午後は、長清キャンパスで折り紙講習会に参加しました。私たちも日本人として折り紙を教える手伝いをしてみましたが、折り紙という複雑な作業で教えることの難しさを経験しました。学生のみんなとおしゃべりしながらの折り紙作業は楽しかったです。
済南ふれあいの場記念
桜花林植樹イベント
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3月22日の午前中は、桜の木の植樹祭に参加しました。学校外からも会場からあふれるほどの参加者が訪れ、日本と関わりがあったり興味を持っている中国の方々がたくさんいることを実感しました。みんなで一緒に植えた桜の木は、1・2ヶ月後にはもう花を咲かせたようです。日中友好のあかしの桜が、毎年が花開くのが楽しみです。
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日本語の授業見学
日本人の学生として、日本語の文法の授業はとても刺激的で面白かったです。日本と中国の文化を比較しながら授業をされていて、私たちも勉強になりました。高校生なのにみんな日本語がとても上手で驚いたと同時に、日本の学生と熱心さの度合いがかなり違うと感じました。
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YoKoYoKo
横浜紹介、日本クイズ、茶道体験を披露。
済南外国語学校
訪問
交流会
高校生たちがなんの支障もなく日本語で会話ができることにメンバーの皆が驚きました。みんな日本にとても興味を持っていて、アニメや漫画などのサブカルチャーが好きな生徒から、富士山などの自然が好きな生徒まで、いろんな意見があって面白かったです。日本に住んでいる私たちには気づけないような魅力を彼らは知っているのだと思いました。
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済南外国語学校
琵琶の演奏、ペンビート、マジック、
歌、折り紙などを披露
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ホストファミリーとの対面式
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太田 杏奈
中国に帰る場所ができました!お父さんが積極的に家事を手伝っている姿が印象的でした。英語の先生であるホストマザーとは両国の英語教育や、人生相談などたくさんの話をしました。
中国語が話せない私が必死で身振り手振りするのを一生懸命聞いてくれたお父さんとおばあちゃん、次会う時はもっと話せるように頑張ります!再会!
米里 ゆめの
私のホストファミリーは、ホストマザーが心理学の教授で英語をしゃべることができ、ホストファザーが中国画家で日本に興味があり日本語を勉強中でした。そのため、家では日本語・中国語・英語の3ヶ国語で会話をして面白い光景でした。ホストマザーとは、英語で中国の生活習慣や文化について話をしたり疑問をぶつけたりしていろんなことを教えてもらいました。ホストファザーとは、日本語と中国語で共通の漢字を使って筆談をしながらコミュニケーションを取りました。また、画家ということで私に水墨画を描いてくれました。ホストファミリーは優しく気楽に接してくれたのでとても楽しくて貴重なひと時を過ごすことができました。
谷口 恵里
先生のお家にホームステイということで、生徒さんと先生の関係が垣間見られる時が少しありました。その際、先生たちが親しまれつつも深く敬われており、驚きました。済南は孔子の故郷ということで納得しましたが、全土でも同じ傾向だそうです。このほかにも、日常生活から普通の観光旅行では知りえないことが知れて、とても有意義でした。
焦 培曄
私たちのホストマザーは日本語の先生で、ホストファザーが物理の先生でした。二人ともとても優しく、いろいろ教えてくれました。
その中で一番記憶に残ったのが水餃子作りでした。包むときは餡が少なかったり、はみ出たりと大変でしたが、出来上がった水餃子がとても美味しく、苦手な韮が入ってもたくさん食べることができました。
松田 瞳
ホームステイ体験は、一週間の中国滞在の中で最も印象的な体験のひとつでした。ホストファミリーは総勢9人の大家族で、ホストグランパの通訳で英語でみなさんとお話ができました。
本当に温かく迎え入れて下さって、一晩だけですが家族の仲間入りをさせていただけたようでとっても幸せでした。話しきれなかったことがたくさんあるので是非また再会したいです。
馬場 美樹
ご家族全員が私たちを快く歓迎してくれて、最初から最後まで良くして頂きました。また、私たちが帰った後にお礼のメールまで頂き、温かい心遣いに感動しました。
「帰りの車で、ずっと関係を続けていきたいね」というお父さんの言葉が今でも心に残っています。4歳と6歳の子どもたちの大きくなった姿を見るためにも、またお家を訪ねたいです。
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私たちYoKoYoKoとカウンターパートは、ペアになって1週間ルームシェアをしました!2人でお互いの国のことや、日本語の勉強、ガールズトークも…!(笑)色んなことをゆっくり話す良いチャンスでした。お互いを知る機会がたくさんあったのでルームメイトに関わらず皆が仲良しに♪部屋に集まって全員でUNO大会や撮影会もしました!また皆でUNOしたい!
リーダー 楊 超
今回、横浜市立大学の皆さんと一緒に楽しい一週間を過ごしました。毎日充実な活動をやって大変勉強になりました。もちろんいろいろな準備活動をして疲れたが、活動にたくさんの大学生が来てくれて大成功でした。皆さんと一緒に頑張る場面を永遠に覚えておきたいです。また、今度の交流活動で皆さんといい思い出を作りましょう!
馮 銀萍
短かった時間ですが、素晴らしい記憶として残りました。今回のイベントは非常に大切な経験になりました。日中友好交流の架け橋になりたいというのが私の夢ですから、このイベントを通して日本人のみんなと友達になっていろいろ交流できて、夢に近付いたと思います。これからも頑張っていきます。
趙 飛
今回、YoKoYoKoとカウンターパートの皆さんと一緒に事業に参加しました。みなさんと協力して、イベントを行いました。内容が豊富だし、来場者も多いし、大成功でした。特に、YoKoYoKoの皆さんと交流して、いい仲間になりました。嬉しかったです。これからも、もっとそのような交流活動をしたいです!!
劉 暢
今回、カウンターパートとしてイベントに参加しました。この一週間が経って、疲れたが、楽しかったです。 YoKoYoKoの皆さんが協力してくれて、一緒に努力したおかげでイベントが順調に行われました。大成功でした!来場の学生たちは日本についてもっと知りたいと声がありました。そして、YoKoYoKoも、中国に初めて来て、また中国に来たいと言われました。心から感動しました。
孫 密
一週間の活動が終わります、とても楽しかったです。たくさんの人と友達になった、日本の文化を知りました。ゲ―ム、工芸、コスプレをして、一緒に遊びました。活動を通して得た友情、感動、楽しみは絶対忘れられないと思います。次の活動を期待して、私はさらに努力したいと思います。
路 晶晶
今まで参加した活動の中で一番印象深い体験になりました。まずはYOKOYOKOの皆さんと一緒にイベントを準備したり、いろいろな話題をめぐって交流したりして、大変勉強になりました。次に、今回のイベントはみんなの協力がなければ、絶対にこのような大成功はありえないと思います。楽しかった一週間です!
李 美玲
今度の交流活動に参加できて本当に良かったと思います。日本語コーナーと折り紙、桜の木を植えたこと、折り紙体験講座、文化交流イベントは主な活動でクイズ、ふりかけ作り、茶道など豊富な内容がありました。みんなの笑顔を見てやりがいを感じました。活動を通じて、いい友達が作れていろいろ勉強になり、これから努力していきたいと思いました。
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リーダー 焦 培曄
今回の事業に応募した理由は自分の祖国である中国をもっと知りたい、大学の仲間にも中国の良さを知ってもらいたいと考えたからです。実際済南に行って、今まで知らなかった中国の慣習や食べ物を知ることができ、大学の仲間たちも「行ってみてよかった」と言ってくれているので大成功だったと思います!まだまだ中国について分からないことがたくさんあるので、これからも済南で出会った友達と連絡を取り続け、お互い勉強し合っていきたいと思います。
馬場 美樹
カウンターパートのみんなと一週間を共にして、深い友情を築けたのはもちろんのこと、みんなから純粋な優しさや一生懸命さを教わりました。私もこのような心をもって生きたいと本気で思いました。大変なこともありましたが、その何倍も素敵なものを得て、一生忘れない思い出になりました。ありがとうございました。
谷口 恵里
生身の人を通し、実際に五感で交流ができたので、本当に興奮の連続でした!経済や政治、国際情勢から見る「中国」ではなく、「私とあなた」というミクロな視点だからこそ、垣間見える中国の姿が多くありました。イベントを終え、中国は「隣の大きな国」から「私の友達が沢山いる国」になりました。中国は「“近くて近い国”」です。
松田 瞳
準備での苦労も、運営上のハプニングも、出会いの嬉しさも、意思疎通の難しさも、別れの寂しさも、どれもこの交流事業に参加したからこそ体験できました。「百聞は一見に如かず」。これを身をもって感じました。多くの心動かされる出来事・人・景色に出会う機会を与えていただけて幸せでした。ありがとうございました!
米里 ゆめの
一週間の済南滞在期間の中で、私の考えが180度変化しました。 最初は、中国に対するイメージがマイナスな部分も正直多かったです。でも現地に着いて、カウンターパートに会ってイベントに向けて準備したり、時には恋や学校、プライベートな話をしながら冗談を言い合ったり、ホームステイで温かさに触れたり、街やイベントでたくさんの笑顔に出会えたことが私の考えを変えてくれました。中国の人々の優しさが何よりも嬉しくて毎日が幸せでした。「你好」「謝謝」という言葉が中国の人と私を繋げてくれました。簡単な言葉だけれど、その言葉を笑顔で投げかければちゃんと返ってくるというのを肌で感じることができました。「百聞は一見に如かず」という言葉はその通りだと思います。イベントを済南で開催することができてとても良かったです。今回出会ったたくさんの友達とこれからも繋がって、一緒に日本と中国の架け橋になれたらと思います。
太田 杏奈
「一期一会」という言葉を噛みしめて過ごした一週間、本当に素敵な出会いに恵まれました。中国の大学生たちとの仲が深まったことは言うまでもありません。また、彼らと朝晩を共にしたからこそ見えてきたローカルな済南。レストランのおっちゃんや八百屋のおばちゃんが「再見!」と言ってくれた時のあの笑顔は忘れません。