イベントレポート
[レポート]済南ふれあいの場:ふれあいの場移転先での除幕式
2021年10月15日(金)
2021年10月15日午後、「済南ふれあいの場」移設先での除幕式が山東師範大学で盛大に行われた。山東師範大学党委員会副書記張文新教授、在青島日本国総領事館井川原賢総領事、教育部外国語教育指導委員会の副主任で日本語教育指導委員会主任の修剛教授、国際交流基金北京日本文化センター野田昭彦所長、山東省委員会外事弁公室副主任であり省対外友協常務副会長の李栄氏が除幕式に出席し、それぞれ開会の挨拶とテープカットを行った。山東師範大学外国語学院日本語学部の主任で済南ふれあいの場主任の李光貞教授が式典の進行を行い、山東省政協副主席、山東師範大学党委員会書記の唐洲雁教授が、来賓代表と会談を行った。
張文新副書記は挨拶の中で、「山東師範大学の日本語学科は中国と日本の国交が正常化された1972年に創立された。約五十年を経て、日本語学科は著しい進展を遂げた。2020年に日本語学科は、『国家一流学科の建設企画』に選ばれた。これは山東師範大学の日本語学科及び学部教育が、国内の同分野において先進的な水準に達したことを示している。日本語学科内に設立された「済南ふれあいの場」(2013)、「和歌山の窓」(2014)はすでに学生達の教室に次ぐ活動場所に発展し、日本語教育と翻訳の実践、中日文化交流の多目的プラットフォームになった。また今後の活動においても、山東師範大学は従来どおり済南ふれあいの場の活動を支持していく。学生の視野を広げ、能力を鍛え、中日友好交流を深めるために、山東省と日本の交流と協力を推進する。」と述べ、済南ふれあいの場が創立以来、中日友好の交流における貢献及び本校の日本語学科の発展において発揮した役割を高く評価した。
野田昭彦所長は、済南ふれあいの場は国際交流基金と山東師範大学の国際文化交流プロジェクトであり、設立以来8年間積極的に豊富な活動を展開、中国各地の若者の日本文化と社会への理解を促進し、日本の若者との交流の機会を提供し、名実ともに山東省における中日交流の重要な場所となっていると述べた。
修剛教授は、除幕式の開催は山東師範大学の日本語学科が中国と日本の交流、済南と和歌山県との交流のために尽力した証明であり、また長期にわたり山東師範大学の日本語学科が絶え間なく教育において工夫を凝らし、中日両国の民間レベルの交流のために多大な貢献をした証明であると述べた。来年は中日国交正常化50周年を迎えるため、未来に向けて中日友好が新たなステップへ邁進できるように共に努力したい、と述べた。
李栄副会長は新しいふれあいの場の除幕式を祝い、長期にわたり山東省と日本の友好交流の推進に尽力してきた山東師範大学の指導者の方々、先生および学生達に感謝の意を表した。また、中日両国は一衣帯水の関係であり、先日習近平主席が岸田文雄総理と電話会談し『中日は隣国であり、友好関係を保つことは、両国にとって重要である。中日友好協力関係を維持し発展させることは、両国と両国民の根本的利益に合致し、アジアひいては世界の平和安定と発展にも役立つ』と強調したことに言及した。李栄副会長は、済南ふれあいの場は今後多くの人々に活動の場を提供し、豊富な活動を行うことで新たな交流を生み出し、より大きな役割を発揮することを期待する。特に青少年の参加を促し、彼らの日本に対する興味と理解を深め、広い視野を育成し、中日友好事業に貢献してほしいと述べた。
その後、張副書記、井川原総領事、野田所長、李副会長が共同でテープを切り、あたたかい雰囲気の中でイベントを終え、除幕式に出席したゲストが済南ふれあいの場の内覧を行った。
済南ふれあいの場は、国際交流基金と山東師範大学との国際文化交流プロジェクトである。2013年11月23日、山東師範大学で除幕式が行われ、当時の山東師範大学学長の趙彦修教授と当時の平木場弘人在青島日本国総領事が共同で済南ふれあいの場のために除幕を行った。2014年には「和歌山の窓」が設立された。済南ふれあいの場は創立以来、茶道文化交流会、中日大学生交流文化祭などの各交流活動を350回以上行い、済南及び山東省の中日友好の交流を力強く推進した。済南ふれあいの場は地域交流の美しい「名刺」になった。済南ふれあいの場は山東師範大学外国語学院の日本語学科内に設立され、開設当初は千仏山キャンパスの図書館5階に設置されたが、この度外国語学院全体が長清湖キャンパスに移転するため、同キャンパスの文淵楼A区の四階に移転した。今後済南ふれあいの場は、新しい場所で多くの来客を迎えることになる。
移転後の除幕式には、天津外国語大学、広東外国語対外貿易大学、大連外国語大学、北京第二外国語大学、山東大学、山東財経大学、山東科技大学、山東農業大学、済南大学、山東女子学院、イ坊学院、イ坊科学技術学院、山東青年管理学院、山東莫言研究会、カシオ中国貿易有限公司、外国語教育と研究出版社などの省内外高校の日本語専門家、教師代表、団体代表及び本校の大学院、図書館、教務処、国資処、後方勤務処、国務院国有資産監督管理委員会、国際交流と協力処及び歴史文化学院、経済学院、外国語学院などの部門の教員と学生代表など、延べ50人余りが参加した。除幕式を開いた後、井川原賢総領事は日本語学科の教員や学生と懇談した。
山東師範大学日本語学科は1972年に設立された。山東省の第二の日本語学科で、1998年には山東省で初めて日本語文学修士の認定を受けた。2015年に国際交流基金の世界桜長春藤高校連盟に入選した。2020年に国家一流学科の建設企画に選ばれた。同年に翻訳修士(MTI)を増設した。日本語学科は設立されてから50年近く経った。山東省ひいては国家の経済建設のために、多くの優秀な日本語教育と多様な日本語人材を育成した。
供稿人:王東輝 李光貞 翻訳者:冷美香 唐琳