イベントレポート
済南ふれあいの場:日本文化用品の交流会
2023年6月3日(土)
済南ふれあいの場は2023年6月3日午前9時、文淵楼A区4階437の活動閲覧室で日本文化用品についての交流会を行った。日本語学科の日本人教師である石田曜博士が今回の交流会を担当した。済南ふれあいの場の副主任及び外国語学院日本語学科である趙琳博士や日本語学科の学部生が参加した。司会者は日本語学科の学部生で、済南ふれあいの場の学生ボランティアリーダーである丁旭さんが務めた。
今回の交流会では、石田先生は日本のひな祭りについての歴史を解説し、日本文化における人形の独特な意義を説明した。
交流会の冒頭、石田先生は日本の雛祭りの概要と風習について詳しく説明した。日本の雛祭りは「上巳節」または「桃花節」という中国の漢族の伝統的な祭りに始まると言われており、日付は旧暦3月3日であり、女の子が健康的に成長することを願うものである。雛祭りの伝統を継ぐため、当日にはひな人形を家に飾る家庭が多い。その人形は、一般的には男女一対の姿を表している。また、子供の健康を祈るために親が、「流し雛」という紙製の人形を川に沿って下らせ、それによって病気や災難を一緒に連れて立ち去られることを望むという。
次に、石田先生は日本の雛祭りについての歴史と流れを簡単に紹介した。平安時代以前、雛祭りは一般的に貴族の子どものものだったが、江戸時代になって世間一般の人々に広まった。立春の時期(2月4日頃)から、人々は雛人形を家に飾り始め、ひな祭りが終わるまで飾っておく。人形をしまう期限は最も遅くて4月中旬までである。しまう時期が遅くなると婚期が遅くなるという言い伝えもある。
その後、石田先生は国際交流基金から寄贈された雛人形を用いて、その具体的な構造を説明し、雛祭りの伝統的な菱餅やひなあられを紹介した。最後に石田先生は、家庭において女の子がある年齢になると、ひな祭りを行わなくなるため、雛人形を家に飾ることがなくなると指摘した。近年、日本の行政機関ではこれらの人形を回収し、例えば勝浦市では特定の場所に配置し、大規模な雛祭りのイベントを開催するようになったと話し、勝浦市のイベントの様子を見せ、内容を説明した。
交流の時間には、学生達は今回の交流会の内容について積極的に質問した。石田先生は、日本のさまざまな子どもの祭りや、雛人形の服装の色についても丁寧に説明した。その後、活動閲覧室に置かれている寄贈された他の文化用品について詳しく紹介し、剣玉の遊び方や、だるまの用途と文化の背景を説明した。また、サンプル寿司を見せながら寿司の種類と作り方について説明した。
最後に、今回の交流会を通して、学生たちは雛祭りについての内容を深く理解するとともに、多くの単語を学び、とてもいい勉強になった。