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JAPAN FOUNDATION 国際交流基金[心連心]

日本と中国の若者が未来を共に創る

Voice ~参加者の声~ 作間 温子さん

日中交流の経験と縁を繋いで

名前
作間 温子(さくま あつこ)   さん

プロフィール
1993年、宮城県丸森町生まれ。2014年秋、宮城学院女子大4年時に、広州ふれあいの場(中山大学)で行われた大学生交流事業に参加。その後2017年2月から10月末まで、国際交流基金アジアセンター「日本語パートナーズ」事業に参加し、マレーシアで活躍しました。


私が、日中交流センターの大学生交流事業に参加してから早くも3年が経過しました。2017年10月現在は、「日本語パートナーズ」として、マレーシアの中等学校で日本語教育のサポートを行っています。これまでの中国に関わる交流や縁が、いまのマレーシア生活に繋がっています。

中国との出会い 〜思い切って中国留学へ〜

私は、大学に入るまで、国際交流や中国の文化に特別興味があったわけではありません。

大学の第2言語として、中国語を選択したのみでした。学ぶにつれて、現地で生の中国語に触れたいという気持ちになりました。しかし、その当時、度々中国での反日デモが報道されるなど、中国の印象は悪かったように思います。しかし、それを受けて留学をとり辞めるのはもったいないと考え、いつもの「なんとかなる」精神で、半年間の中国留学に出かけました。

写真写真を拡大吹き流しを飾り、仙台七夕祭りをイメージした会場。

留学先は、中国東北部の大連市。日露戦争の舞台となった場所としても有名な所です。留学期間は、4ヶ月。授業以外の時間に、日本語を学習する中国人と関わりたいと考え、日中交流サークルに所属しました。活動は、現地の日本語学科の学生との交流や、外部への日本文化紹介イベントの企画運営でした。

団体に所属したことで、中国人の友人がたくさんでき、中国に興味を持つことができました。それは、出会った友人たちが、真面目で、おもいやりのある人が多かったからです。日本でよく聞く中国人のイメージが、私の中で完全に払拭された瞬間でした。また、大連という日本の歴史が色濃く残った土地で、中国の友人たちと共に、外の視点から日本について考える機会にもなりました。私は人の縁に恵まれて、充実した留学生活を過ごすことができました。

写真写真を拡大イベントは大成功!たくさんの仲間ができました!

友人とともに再び中国へ 〜大学生交流事業に参加〜

帰国してから大学の友人たちには、中国の話ばかりしていたようです。それほど言うならと友人たちが4年生になって中国語を新しく履修したほどでした。そんなある日、友人のひとりがあるチラシを見つけてきました。それが、心連心の大学生交流事業でした。そして、メンバー4人の派遣が決まり、日中交流のために再び中国を訪れることになりました。今度の行き先は、「食は広州にあり」という言葉でも有名な美食の街、広東省広州市。広州ふれあいの場が設置されている、孫文の名でも有名な中山大学でした。9月中旬、南部特有の蒸し暑い気候の中、広州の美味しいものを食べながら準備を頑張りました。日本語学科の学生27名と共に「仙台七夕」をテーマにした夏祭りを作り上げました。夏祭りは、ステージイベント(スイカ早食い競争、のど自慢、コスプレ、クイズなど)、浴衣着付け体験、七夕飾り・おりがみブースの3つでした。来場者は330名ほどで成功裏に終わることができました。

写真写真を拡大仙台・伊達政宗像の前で。広州からようこそ!

たった5日間の滞在でしたが、イベントを共に作りあげる過程の中で、異文化を理解しようと交流し、活動したことで素晴らしい仲間と思い出を作ることができました。初めて中国を訪れた派遣仲間達が、中国に対するイメージが変わり、また来たいと言っていたことが印象的でした。この時も、縁に恵まれ、温かい交流ができたこと、そして派遣仲間たちと中国の素敵な所や興味深い文化について、ともに体験し、発見することができたことが嬉しかったです。

日本、仙台での再会 〜心連心 再び〜

中山大学で交流した友人たちの何人かは、その後、日本への留学が決まっていました。私たちは、日本で再会を果たしました。

留学先は岡山県や広島県で私が住む宮城県とは離れていましたが、休みを使って仙台にホームステイに来てくれました。交流事業のときに紹介した宮城県の美しい自然や伝統工芸品のこけし作り、ずんだ餅、牛タンなどの食べ物を実際に楽しんでくれました。再会の約束を果たし、「友情不分国界(友情は国を超える)」「有縁千里能相会(縁があれば会うことができる)」を強く感じた瞬間でした。

写真写真を拡大お正月ステイ!地元の神社に初詣へ

中国からマレーシアへ

そして、私は、その縁や経験に背中を押され、現在はマレーシアの子どもたちと日本語を通して関わることができています。私の国際交流は中国の経験から始まり、人の縁に繋がれ、マレーシアまで広がりました。中国で学んだ「異文化理解への近道は、友人を作ること」。これをマレーシアでも実践し、マレーシアの多民族社会の中で、9ヶ月間、活動することができたと思っています。帰国後も、人の縁を大切に、この貴重な経験を、国際交流や異文化理解のために役立てていきたいと思っています。

写真写真を拡大13〜17歳が学ぶ全寮制中等学校に派遣されています。日本語クラス1年生と切り絵を体験しました。年中夏のマレーシアに桜が咲きました!


2017年10月5日 日本語パートナーズ 第3期 作間温子

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