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Voice ~参加者の声~ [日中高校生対話・協働プログラム]Vol.46 洪嘉雯さん

『富士山にツバキの花を咲かせよう』

名前
洪嘉雯 (こう かぶん)  さん

プロフィール
学校名:福州外国語学校
学科/専攻/コース名:外国語は日本語を専攻として勉強しています。
学年:高校一年生

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日本の高校生の発表を熱心に聞きました。

私の学校と横須賀総合高等学校との間で実施された今回のオンラインビデオ交流活動では、自分の総合的な資質や日本語コミュニケーション能力が向上するなど、多くの成果が得られました。

このような交流の場を設けていただいたことで、自身の視野が広がったほか、カウンターパートと会話をするうちに、日本語で文章を組み立て、表現する力も向上したと思います。また、交流前のテーマ発表では、プレゼン能力が鍛えられるとともに、異国の文化や風情に深く触れることもできました。活動前には、交流テーマの決定と併せて、テーマ発表の内容の話し合いも行い、グループのメンバーと分担しながら、発表内容に関するPowerPoint資料やテーマに関連する紹介文を準備しました。発表では、決められたテーマに沿って日本のみなさんに中国文化の特色を紹介したほか、相手の発表を通じて日本に対する理解も深まりました。カウンターパートとのフリートークでは、場に臆することなく、日本語を流暢に使いながら相手とコミュニケーションを取るなど、交流を重ねるごとにお互いの理解や心のつながりを深めることができたと思います。活動の終了後には、反省点や感想を総括し、次回の活動に向けた改善につなげました。以上のように、多かれ少なかれ、自身の総合的な能力が鍛えられ、ひと回り成長できたのではないかと思います。

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フリートークの時間には、中国側と日本側で4人ずつのグループに分かれて、お互い一生懸命に会話をしました。

もちろん、活動が終了した後も、お互いの生活で起こったおもしろい事をSNSに投稿し、当たり前のようでかけがえのない瞬間を相手と共有しました。このように、日常の何気ない場面を一つまた一つと共有していく中で、お互いの距離が縮まるとともに、初対面の堅苦しさもなくなり、次の活動で会えるのを楽しみにするようになりました。正式な呼び名は「日本語交流グループのカウンターパート」ですが、私はそれよりも、異なる言語を使用する友人として彼女たちを捉えたいです。

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慣れない日本語でさまざまな質問に答えながら、人と人の楽しい交流は言葉の壁さえ超えてしまうことを感じました。

初めて活動に参加した時は、相手を日本人の高校生、異国の人間として認識したうえで、交流中も「私は今、同年代の日本人と話をしているんだ」という考えが頭を支配していたため、言動の一つひとつがぎこちないものになっていたと思います。しかし、緊張しつつ口から出た笑い話により、このようなぎこちなさも跡形もなく消え去りました。「外国人」という目に見えないフィルターを取り去ってみると、相手は思春期の普通の女の子だったのです。私が一生懸命にひねり出した、それほどおもしろくない笑い話を聞いて喜ぶこともあれば、もしかしたら、学校の勉強や人間関係について悩んだり、私たちと同じように、外国人との交流で緊張したりすることもあるかもしれません。

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日本の高校生のテーマ発表を聞きながら、考えを巡らせました。

そもそも、国籍によって人を分ける必要などないのです。他人とコミュニケーションの取る時、私たちはその人を国で区別したり、言語で評価したりするなど、さまざまな手段で他人を分類します。人と人との距離なんて、それほど遠いものでもないのに、心の中に大きな壁を作ってしまうのです。そして、他人とコミュニケーションを取る時も、相手に「女の子」、「高校一年生」、「日本人」といったラベルを貼るなど、すぐに年齢や国で判断しようとするので、知らず知らずのうちに、心の壁がどんどん高くなってしまいます。壁の外の世界に美しいお花畑が広がっているのか、はたまた荒野があるのみなのか、壁の隙間から覗いているだけではわかりません。交流活動においても同じです。「私は日本人と交流しているんだ」、「親しい人とおしゃべりをしているわけじゃない」という先入観にとらわれていては、堅苦しい雰囲気になってしまうのも当然です。

今回の活動は、実際に言葉を使用する環境の中で、常識の枠を超え、これまでにない角度から世界を見るきっかけになりました。緊張感のある教室をしばし抜け出し、海を隔てた国の生活をモニター越しに垣間見ることができたのです。カウンターパートとの交流においても、異なる文化の裏に隠れた考え方の違いに触れることで、日本の文化や風習について理解を深め、物事に対する視野が広がりました。

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相手の発言の中でおもしろいと感じた内容を紙にメモし、フリートークの時間に話し合いました。

今回の活動を通じて、海を隔てた国を知り、自身の文明と他の文明の違いについて理解できたと思います。また、交流を重ねるごとに成長し、大きな自信と広い心を持って、日本の青少年との文化交流や協力に取り組むことで、カウンターパートに中国を知ってもらうとともに、自分自身も世界を知ることができました。

両国の青少年交流活動では、私たちの一挙手一投足が国のイメージにつながります。交流の中でカウンターパートと協調し、尊重し合えば、お互いの心の中に温かい愛の種を植えることができるのではないでしょうか。

人によって皮膚の色や言葉の違いがあったとしても、そして文明によって特色の違いがあったとしても、それは優劣の差を示すものではありません。絵を描く時に、違う色の絵の具を混ぜ合わせながら、幻想的で鮮やかな作品に仕上げるのと同じように、異なる文化を持つ人たちが世界で出会えば、富士山にツバキの花を咲かせるかのごとく、調和の取れた美が生まれることでしょう。

2022年4月

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