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日本の四季を体験

2014年9月16日~22日 南京ふれあいの場大学生交流事業

交流イベントチームshaark (武蔵野大学)は国際交流基金の日中交流センターの大学生交流事業の一環として平成26年9月16日から9月22日まで中国の南京に滞在し、カウンターパートの南京工業職業技術学院の学生と共同で、 日本の四季を紹介するとともに、季節ごとにブースを設置し日本の若者文化であるコスプレや伝統遊び、茶道、食べ物等を1日目は南京ふれあいの場で、2日目は南京工業職業技術学院で実施しました。
イベント当日は、南京大学、南京東南大学、航空航天大学のカウンターパートにも協力いただきました!

実施都市・場所
中国江蘇省南京市
20日:南京ふれあいの場/21日:南京工業職業技術学院
渡航スケジュール
9月16日(火) 高速鉄道に乗って南京入り。カウンターパートによる出迎え。その晩はカウンターパートと初打ち合わせ
9月17日(水) 南京工業職業技術学院の先生方を前に中国語で自己紹介
9月18日(木) 終日 物品の買出し、調理
9月19日(金) 会場の下見、準備
学内でイベントチラシ配り
9月20日(土) 【イベント1日目】 金陵図書館
9月21日(日) 【イベント2日目】 南京工業職業技術学院
9月22日(月) 帰国

この交流事業を終えて、一番に感じたのは達成感でした。企画を自分たちで1から考え、その準備をし、実際に中国に行って、中国人の学生たちと交流事業を行う。たくさんの不安や失敗などもあり、妥協しそうになったこともありましたが、メンバーやカウンターパート達と話し合い、協力することで最高の交流事業を行うことが出来ました。中国の学生たちはとても積極的で、明るく協力的で、充実した文化交流を行うことが出来ました。この経験を生かして、これからも中国のことを学んでいきたいなと思っています。本当に楽しかったです。

春コーナー

お花見 茶道体験 コスプレ 風船で作った桜と記念撮影!たくさんの笑顔が咲きました!

日本の春を代表する風物詩である桜を中国でも体験してもらいたいということで、桜の木を作りました。花びらの部分として使うピンクの風船、幹の部分として使う茶色の風船はカウンターパートと連絡を取り合い現地でピンクの造花を購入し切り離して桜の花びらを作りました。風船のみで作った桜の花の部分は想像より迫力があり、きれいでした。

夏コーナー

盆踊り 輪投げ チョコバナナ 水風船 お好み焼き お好み焼きは大人気でした!「幸せー!」と言って食べている方もいてすごく嬉しかったです。ソースや鰹節は日本にしかなく珍しいようで喜んでくれました!お好み焼きはイベントが始まってしばらくしてから焼き始めましたが、焼き始めてからの人気がすごかったです。香ばしい香りが会場に立ち込めてたくさんの人がお好み焼きの様子を見に来てくれました。材料もすべて使い切り、大成功に終わりました。

夏のブースでは縁日をやりたいということになり、日本の夏祭りの風物詩である盆踊りや、祭り屋台でおなじみのお好み焼き、甘くておいしいチョコバナナや縁日遊びを用意して体験してもらいました。
盆踊り(炭坑節)では、初めは私たちが「掘ってー掘ってー、また掘ってー!…」という掛け声に合わせて何度か振付を教えました。形になってきたところで音楽を流して皆で大きな円を作って手作りのやぐらの周りを踊りました。
皆ノリノリで最後の方はとても上達していて笑顔で楽しそうでした。

秋コーナー

紙芝居 団扇デザイン 団子 紙芝居は中国にはあまりないので、お客さんは喜んで聞いてくれました!その中で一番の人気は桃太郎でした!! 団子はいろいろなソースをつけて味わっていただき、お客さんに大好評でした!

団子作りでは、日本の秋といえばお月見ということで団子を作り食べてもらいました。おいしい団子を作るのにとても苦労しました。試作の段階でも固い団子になってしまい柔らかい団子を作るのは大変でしたが、たくさん工夫を重ねて団子の真ん中に穴を開けることで中心まで火の通った団子を作ることができました。
うちわ体験では、みんな楽しそうに絵を描いてくれていたので大成功だったと思います。
紙芝居では、読み聞かせを中国語と日本語で行いました。1日目、人が集まるかどうか心配でしたが、後ろの人が見えなくなるくらい人が集まり特に子供たちに人気でした。

冬コーナー

正月遊び 福笑い おにぎり体験 人気NO1具材は鮭フレーク! 子供から大人まで楽しく遊んでくれました!

おにぎりの具材には鮭フレーク、ふりかけ、こんぶを選び、のりなどと共に全て日本で購入し、お米は現地で準備してもらえるように手配しました。
福笑いは、大きなものを手作りし実際に体験してもらいました。しかし、声をかけないとやってくれる人が少なく、説明書きを用意しておけばよかったと思いました。日本のお正月を体験してもらうためにお正月のおもちゃである、駒、ダルマ落とし、剣玉を用意したコーナーでは色んな人が自由に遊んでくれました。楽しい交流の場になり大成功だったと思います。

日本の四季の行事の体験を通して、日本の文化を味わってもらう

日本の特徴である「四季」とそれに伴って行われる様々な行事を通して、日本の文化や日本の良さを肌で感じてもらおうと企画しました。

1日目の会場は金陵図書館で行いました。大半が親子連れであり、親子共に楽しんでいる姿が見られました。2日目は南京工業職業技術学院の教育服務中心で実施しました。

広報は昼食時間を狙ってチラシを配布しました。カラフルで見栄えのいいチラシを用意したため、殆どの学生が興味を持ち、手にとってくれました。日本人学生も簡単な中国語で積極的に呼びかけることができました。

会場が食堂前という立地だったこともあり、食堂へ向かう学生を始め、軍事訓練を終えた新入生もカウントすると1000人近い来場者があり一時は会場が迷彩服を着た学生で埋め尽くされ少し驚きました。

共に準備を進めてきたカウンターパート

来場者の声

この活動は有意義だと思いましたか?この活動に参加して日本に対する印象は変わりましたか?日中文化の
違いが分かった 日本大好き!とっても楽しかった!日中の学生たちもすごく意欲的だった 日本に興味をもてたしもっと日本の文化を知りたくなった! 日本の学生は優しく元気ですばらしかった

イベントスナップ

イベント後の交流会

約1週間寝食を共にし、準備を行い、イベントを2日間やり遂げた後の交流会では、学生同士が仲良く打ち解け、写真を取り合ったり会話を楽しみました。当初は、少し受け身姿勢であった私たちも、1週間で自発的に動くようになれました。
イベント終了後は、カウンターパートも交えて交流会を行いました。食事の後は、誕生日を控えたカウンターパートへのサプライズケーキをプレゼントしたり、ギターを演奏して歌ったりの演出があり、和やかな雰囲気の楽しい交流会となりました。カウンターパートにも楽しんでもらえたと思います。この1週間で親友ができました!

イベントを通して、日本の各季節にどんな行事があるのが知りました。また、日本側のメンバーから茶道の歴史や抹茶のたて方などを学ぶことが出来ました。みんななしでは、この活動は成功できませんでした。今回のイベントに中国側のリーダーとして参加できたのは本当に幸せなことだと思っています。この一週間、中国側のリーダーとしてホテルの手配からイベントの準備、学校との調整等、さまざまなことを事前に予約して確認しなければならず大変でした。しかし、日本のメンバーが中国に来るのは初めてなので、色々と不便をかけないようにと準備を頑張りました。イベントで必要な物品の買い出しの際、問題があったらみんなで相談して、ベストを尽くすために頑張りました。おかげで徐々に打ち解け、最後は仲良くなりとても嬉しかったです。

食事は毎日 カウンターパートと一緒♪ カウンターパートお勧めの南京名物「鴨血粉絲湯(鴨の血春雨スープ)」は食堂の看板メニュー カントリーロードの演奏

事業を終えて 〜Shaarkメンバーの感想〜

武蔵野大学グローバルコミュニケーション学部1年の6名が今回のイベントを企画しました。

今回の企画の始まりは心連心、大学生交流事業の広告を大学のホームページで見つけた時からでした。友達に声をたくさんかけた結果、メンバーが12人も集まりグループを2つにわけての準備となりました。グループ1は西村をリーダーとする「shaark」、グループ2は他の6人のメンバーで構成しました。
何日にも及ぶ話し合いの結果、shaarkでは春・夏・秋・冬のブースを作りそれぞれのブースで季節の行事を実施するという案で固まりました。当初の予定では、春にコスプレ花見、夏に縁日、秋に竹灯篭作りと月見、冬に節分とお正月を体験してもらおうという話でしたが、その後準備を進めていく上で企画の内容は大幅に変更されました。
予定していた通りに進まないことも多々ありましたが、カウンターパートの協力もあり、たくさんの方に楽しんでいただけました。とてもやりがいのあるイベントでした。
この大学生交流事業を通して私たちはたくさんの経験をし、たくさんのことを学ぶことができました。shaarkの日本人メンバーは全員中国語を大学で学んでいるものの、その学習歴はわずか5か月ほど、中国についてほとんど何も知らない状態での応募となりました。
イベントの企画を進めていくうえで、ちょっとした対立があったり、メンバー間ですれ違いが生じたりすることもありましたし、カウンターパートとうまく連絡が取れないことに苛立ちを覚えることもありました。しかし、周りにもアドバイスを頂き少しずつ企画を着実に進めていくことができました。
 
日本と中国は隣国でありながら、今の両国の仲はあまりよいとは言えません。しかし、日本の未来を担うであろう私たちが、また中国の未来を担うであろうカウンターパートのみんなが、今回の企画を通して仲良く触れ合うことができたことは、両国の将来の関係をほんの少しだけ明るくできたのではないかと思います。
今回の経験で私たちの中国へのイメージは180度変わりました。実際に中国へ行き、現地の中国人と触れ合うことで中国の良いところをたくさん感じることができました。この経験で視野がとても広がったように感じています。また、文化交流という点でも沢山の日本の良さを中国人に伝えることができました。とても有意義で充実した交流になりました。

最後になりましたが、今回の事業に関わった全ての方々に感謝の言葉を申し上げます。ありがとうございました。

今回の事業に参加して、人と人のつながりの大切さを学びました。個人の力は有限であり、このような大きなイベントを成功させるためには、皆で協力をすることが大事だと思います。他の人のアドバイスを聞いて、力を借りて、仕事を分担しながらすれば、効率的だと思いました。さらに最も重要なのは、楽しめることだと強く思いました。

私は今回事業に参加するまで中国人は日本にまったく興味がないんだろうなと思っていました。しかし、実際に中国へ行ってみるとカウンターパートやイベントに来てくれたお客さんがたくさんいました。イベントで来場者と話す機会がたくさんありましたが、その時に「日本大好き!」とか「日本に行きたい」などたくさん声をかけてくれてすごく嬉しかったです。

私は今回初めて海外へ行きました。言葉も大事ですが、違う文化の人でも毎日一緒にいると、言葉ではなくても心で通じるのだと実感しました。中国のカウンターパートは本当に気を使ってくれて優しく、日本のことを知ろうとしてくれました。私はこの経験を活かし、もっと異国・異文化について深く知り、中国で経験したことを周りに伝えてていきたいと思います。

今回一番の収穫は友達ができたことです。言葉の壁があり、協力し合って1つのものを創り上げるのは大変でしたが、カウンターパートの優しさのおかげで短期間で仲良くなることができました。何事も笑顔で積極的に協力してくれました。中国についてもたくさん教えてもらい一緒にいる時間はとても楽しかったです。私は、この事業に参加して中国語を勉強することへの意識が高まり目標が出来ました。この活動を思い出にするのではなくきっかけとして今後に繋げていきます。

企画を自分たちで一から立て、海外の学生とコンタクトをとりながら準備を進め、実行に移していくという経験は、私にとってまったく初めてのことでした。本当にたくさんの中国の方々が日本文化を楽しんでくださって、とても嬉しく思いました。このような交流を通じて、お互いが相手の文化を尊重し合えたらと思いました。

渡航前は、おとなしく控えめだった学生が、現地では積極的に活動していた姿や一生懸命交流していた姿を目の当たりにし、学生の成長を実感しました。また、本事業を終え、多くの方々がこの事業に関わったことを実感すると同時に、メンバー全員が元気に無事日本に帰国できたことは周りの支えがあってからこそだと思いました。日中双方の学生には、本事業で知り合った「仲間」の絆を大事にしていって欲しいと思います。

朝は必ず全員集合一日の流れを確認

準備風景日本人学生の見事な包丁さばき

南京ふれあいの場カウンターパートとCDや漫画を見つけては大はしゃぎ

大学内に交流会の宣伝のポスターを貼りました!

こんなに広い会場!

団子の下ごしらえ!おいしい団子が作れるまで何回も試作しました。

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