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イベントレポート

[レポート]済南ふれあいの場:「日本語学習経験のシェア」交流会

2021年1030日(土)

 10月30()の朝、済南ふれあいの場では、「日本語学習経験のシェア」をテーマにした交流会が開催されました。山東師範大学日本語翻訳学科大学院の一年生の鄧検予さんと王韻涵さんが発表を行いました。今回の交流会では、日本語学部の学生の常依琳さんが司会を務めました。

 まず、司会の常さんが発表者やイベントの流れを紹介しました。今回のイベントは主に2つのパートに分けて、第一部は、王韻涵さんと鄧検予さんのそれぞれの日本語学習の経験や、自分の専攻と異なる学科の大学院入試の準備経験などをシェアし、第二部は学生同士の相互交流という内容で行いました。

 王韻涵さんは大学時代、金融専攻でしたが、日本語に興味があるため日本語を学び始め、そして日本語翻訳修士院生入試に合格して山東師範大学に入学しました。王さんは日本語学習と翻訳修士の院生入試の経験を紹介してくれました。また王さんは金融学科を専攻していたので、その長所を活かすために、彼女は日本語学習において金融分野の専門用語の学習に重点を置いていると話しました。「日本語翻訳修士になるためには、百科知識という科目の学習に注意を払わなければならない。この科目は150点で、入試では大きな割合を占め、そのうち作文は60点ほどだ。だから、中国語の能力と文章力を高めるのが特に重要だ」と彼女は学生に話しました。

 そして、鄧検予さんも自分の日本語学習経験をシェアしました。鄧さんは大学時代、放送・司会芸術学科を専攻し、高校3年生の時に日本語に強い関心を持ち、日本語を独学しはじめました。一方、彼女は将来への戸惑いから脱却する方法をシェアしました。鄧さんは中島敦の『山月記』の言葉を引用して、悩んでいる時の多くの若者の考えを表しました。「己の珠に非ざることを惧れるが故に、敢て刻苦して磨こうともせず、又、己の珠なるべきを半ば信ずるが故に、碌々として瓦に伍することもできなかった。己は次第に世と離れ、人と遠ざかり、憤悶と慙恚とによって益々己の内なる臆病な自尊心を飼いふとらせる結果になった」と。彼女は、常に自分が「真珠」であると信じ、常に知識を通じて自分を豊かにさせて、これによって、自分の輝きをきっと放つことができるだろうと皆に言ってくれました。

 イベントの最後、学生達は大学院生の生活と日本語学習を巡り、王韻涵さんと鄧検予さんに積極的に質問をしました。王さんと鄧さんはこれらの質問に詳しく答えてくれました。こうした交流を通じて、日本語学科の学生の結束力を高め、日本語の学習方法をシェアし、学生の勉強意欲を向上させることができました。学生たちは「いい勉強になった」と言いました。

翻訳者:山東師範大学日本語翻訳学科院生 肖童

 

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