心連心ウェブサイトは日本と中国の若者が
未来を共に創る架け橋となります。

JAPAN FOUNDATION 国際交流基金[心連心]

日本と中国の若者が未来を共に創る

イベントレポート

済南ふれあいの場:「日本の教育におけるオープンイノベーションの展開」講座

2023年3月16日(木)

 3月16日午後、済南ふれあい場で「日本教育におけるオープンイノベーションの展開」という講座を開催した。日本語学部教師の楊超博士がスピーカーを務めた。日本語学部の学生30人近くが参加した。司会は日本語学部であり、ふれあいの場のボランティアリーダーである丁旭さんが務めた。そして、今回の講座は欧亜財団シリーズ講座の一つとして開催した。

 今回の講座は「イノベーション」というテーマをめぐり、展開した。楊博士は日本留学中の見聞に基づき、教育分野における「オープンイノベーション」に重点を置き、検討した。楊先生は、日本の『経済白書』においてイノベーションが技術革新と表記された件について言及し、これは少し偏った視点だと指摘した。イノベーションの意味合いはそれだけではなく、新たな創意を持ち、もの、仕組み、要素、ルート、環境などに新たな価値を生み出し、社会に意味のある変革をもたらす意も含んでいる。当時、日本は発展途上国として、経済の発展に取り組んでいたため、技術革新は非常に重要なものと見なされていた。現在は経済のグローバル化時代となり、イノベーションは産業技術に限らず、情報資源の収集と活用を重視する、オープンイノベーションが風潮となっている。楊先生は市場開拓におけるオープンイノベーションを説明するために、日本の有名企業である松下電器の例を挙げ、中国の家庭洗濯機の使用状況を市場調査した後、銀イオン抗菌洗濯機を開発したことを話した。

 最後に楊先生は日本の教育イノベーションについて、教育内容、教育形態、教育の時間と空間、教師と生徒の関係及び教育評価等五つの面から詳しく紹介した。教育理念におけるオープンイノベーションの下、学校教育は詰め込み教育から開発教育、教師の一方向による教授から教師と生徒の協働、成績重視から人間本位へ変わっていくと話した。

 今回の講座の最後に、学生たちは楊先生と熱心に交流した。日本の教育におけるオープンイノベーションをめぐり、学生達は楊先生に積極的に質問をし、先生はユーモアのある言葉とわかりやすい解説で答えた。学生たちは今回の講座を通して、自分の専門的視野を広げ、今後の学びと研究に新たなアイデアを得ることが出来た。

翻訳者:賈征征

 

よく読まれている記事

  • 国際交流基金 JAPAN FOUNDATION
  • 通过《艾琳》学日语
  • 日本国际交流基金会|北京日本文化センター
  • 日本国际交流基金会|北京日本文化センター[微博]Weibo