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JAPAN FOUNDATION 国際交流基金[心連心]

日本と中国の若者が未来を共に創る
 
日本人高校生「中国ふれあいの場」訪問事業(成都・北京)

日本人高校生「ふれあいの場」訪問事業

本事業は、国際交流に関心をもつ日本人高校生を中国に派遣し、中国の若者たちとの交流、一般家庭へのホームステイ等を通じて、中国に対する理解を深めてもらう事を目的として

います。今年度の参加者は、当センターの実施する「心連心:中国高校生長期招へい事業」で、中国人高校生を受入れてくださっている高校の中から10名が選抜されました。普段は中国人留学生の受入れ側である日本の高校生たちが、この事業では逆の立場となり、2017年3月17日から23日の7日間、成都ふれあいの場訪問をはじめ、現地の学校等を訪れ、様々な交流活動に参加し、日本国内の報道や一般的な旅行だけでは知ることのできない“生”の中国を、自分自身の目で見て、感じてきました。

スケジュール

スケジュール

3/17(金)訪中前オリエンテーション
出発 成田→成都

3/18(土)大学生交流イベント準備手伝い
成都市内観光

3/19(日)大学生交流イベント参加
中国人家庭でのホームステイ体験

3/20(月)成都外国語学校訪問授業体験、交流会

3/21(火)「成都ふれあいの場」訪問
北京へ移動、卒業生たちとの懇親会

3/22(水)北京日本文化センター訪問、事業総括
北京市内観光

3/23(木)帰 国

プログラム参加校

  • とわの森三愛高等学校
  • 明桜高等学校
  • 東京学芸大学附属国際中等教育学校
  • 三重高等学校
  • 京都府立鳥羽高等学校
  • 大阪府立桜塚高等学校
  • 福岡市立福岡西陵高等学校
  • 長崎県立壱岐高等学校
  • 熊本県立宇土高等学校
  • 沖縄県立向陽高等学校

中国ふれあいの場とは?

日中交流センターでは中国の地方都市14ヵ所において、青少年層を対象に対日理解と交流を促進する「ふれあいの場」を設置しています(2017年3月現在 )。中国側機関(図書館や大学等)が施設の提供や日常の運営・管理と
活動の企画実施を行い、
日中交流センターは日本紹介コンテンツの提供と
日中交流イベントを開催しています。

ふれあいの場
3月17(金)

全国各地から東京に
集合・オリエンテーション

参加者同士での自己紹介や、渡航前の意気込み・目標の発表等を行いました。

出発

期待と不安を胸に、いよいよ成都へと出発!

3月18(土)

電子科技大学での大学生交流イベント準備 

電子科技大学で翌日に実施される日中大学生交流イベント「JAPAN FES’日本文化祭2017」の準備を、
同イベントを企画・運営する関東インカレ大学生チーム「inyQ」と一緒に行いました。

成都市内観光

成都市内観光

成都に来たらここははずせない!「成都パンダ繁育研究基地」や
昔の町並みが楽しめる「寛窄巷子」を見学しました。

事業に参加して得たもの

福岡市立福岡西陵高等学校
藤本 美結

この事業に参加したことで、自分の将来についてしっかりと考えることができました。自分がやりたいことや、なりたい自分を具体的に考えられるようになりました。中国のことはもっと知りたいし、今回知ったこと、感じたことをもっとたくさんの人に伝えたい、広めたいと思いました。国が違うと環境が異なり、習慣やマナーが日本と違うため、それを理解せずに日本人の偏見で善し悪しを判断するのは良くないことだと分かりました。

事業に参加して得たもの

事業に参加して得たもの

京都府立鳥羽高等学校
藤原 莉依

文化の違いを認め合うことの大切さを今更ながら改めて考えさせられました。大通りなどではクラクションがどこかで必ず鳴っていて、始めは「うるさいな~」と思っていましたが、鳴らすのにも理由があることをホームステイのパートナーから聞き、理由も知らずに善悪を決めつけていたので、目に見える部分だけで判断してはいけないと思いました。

3月19(日)

大学生交流イベント参加

前日に準備を手伝った日中大学生交流イベント「JAPAN FES’日本文化祭2017」に参加し、
日本文化紹介のお手伝いをしました

ホームステイ

ホームステイ

成都外国語学校の生徒のご家庭に
ホームステイさせてもらいました

ホームステイ

とわの森三愛高等学校
坂下 春奈

ホームステイ中に連れて行ってもらった所で印象的だったのは錦里(きんり)という昔らしさの残る小路で、一番衝撃的だったのは、露店で売られていた「ウサギの頭の丸焼き」です。ホストファミリーの家穎さんは「美味しいよ」と言っていましたが、私は勇気が出ず食べませんでしたが将来留学した際は食べてみたいと思います。また、食事のとき家族みんなが笑顔で楽しそうに食べていて、本当に家族の愛情を感じました。翌朝登校のときには両親が私たち二人を学校まで送ってくれました。事故の心配もなく安心して通学できて、家族を本当に大事にしていることが表れていて、日本も見習うべきことのひとつかなと思いました。

ホームステイ

ホームステイ

明桜高等学校
田中 静也

人生初のホームステイ。「言葉が通じなくて、身動きが取れなかったらどうしよう。」その不安はあっという間に晴れました。お互い自分の母国語で会話をするのはかなり大変でしたが、日ごろ学校で学んでいる英語、そして何より素直な感情表現があれば、心は通じるのだということを初めて実際に経験しました。ホームステイ先の両親は英語も通じず、ちゃんとした挨拶もほとんどできませんでしたが、ティッシュや飲料水、さらにはお土産までたくさん用意していただき、心からの思いやりや優しさが伝わってきましたし、何より笑顔に癒されました。ステイ先の生徒の方とは大学でのイベントや、日本でも有名な三国志について話に花を咲かせることで、ぐっと仲良くなれました。今回学んだお互いに「素」を表現しあう大変さと重要さを、今後の人間関係の形成に役立てたいと思います。

3月20(月)

成都外国語学校訪問

日本語や英語の授業などに参加させてもらいました。
また、日本人高校生による日本紹介や、生徒同士の交流会が行われました。

学校訪問

長崎県立壱岐高等学校
百﨑 琳恭

私が強く感じたことは、学力のレベルの差、勉強時間の長さ、勉強に向き合う姿勢の素晴らしさです。以前、自分の学校の中国人の先生から、「日本の学生の勉強時間は少ない」と言われたことがありました。今回の学校訪問では、母国語を使わない英語、日本語の授業に驚き、また朝7時から夜の9時過ぎまで学校で勉強をし、寮に戻ってからも課題をするという事を聞き、凄いと感心しました。よく日本人は勤勉だと言われるけれど、中国の人は日本人以上に、真面目で向上心の強い努力家なのだと思います。休憩中に、私たちの「中国の琴を触りたいね。」という会話を聞いた先生が、琴を触らせにわざわざ連れて行ってくださるなど、やさしさも感じました。中国語をもっと勉強して、中国の人のことを知りたいと強く思った1週間でした。

学校訪問

大阪府立桜塚高等学校
森野 陽嵩

日本より進んでいる成都外国語学校の教育に驚きました。日本では外国語の授業は日本語で行うのに対して、私たちが見学した英語と日本語の授業では、生徒たちは一切中国語を使わずに自分の考えを述べており、英語も日本語も驚くほど上手でした。日本ではスピーキングに対しての教育はとても少ないため、発音もアクセントも分からず、実際話すことがとても難しく思えます。しかしこの学校の生徒のみなさんは、日本語をスラスラと話してくれるので言いたいことが伝わってきました。また、みなさんに志望大学の話をしたところ、日本の超難関大学の名前が挙がりました。既に日本の大学への進学を目標とし、グローバル社会に馴染もうとしている点が日本人にはない積極性だと思いました。

学校訪問

熊本県立宇土高等学校
松永 和佳奈

私は、成都外国語学校に訪問して驚いたことが2つあります。まず1つ目は、英語力の高さです。私と同じ高校2年生の授業でしたが、母国語は一切使わず、すべて英語で自分の意見をすらすらと文章にして発表していてすごいと思いました。また、同じ年なのにこんなにも英語力に差があると感じ、いい刺激となりました。2つ目は、授業の雰囲気です。日本のような受け身のものではなく、生徒同士で当て合ったり、意見を言い合ったりしていて、クラスの雰囲気も良く1人1人がとても活発にかつ積極的に授業に参加していて、とてもいいなと思いました。今回学んだこと、感じたことを胸に、私もこれから頑張っていこうと思います。

ジブリ美術館

ホームステイ先の
生徒との交流会

ホームステイでお世話になった生徒を交え、
夕食を食べながら更に親睦を深めました。

ホームステイ

三重高等学校
塩谷 真奈香

最初はとても不安でした。自分の中での中国人のイメージが、愛想がない、おこりっぽいという否定的なものだったからです。でも、ホストファミリーと会って一緒に過ごしていくうちに、そのようなイメージはメディアを通して得られる、現実の一部を伝える情報によるものだった事に気付きました。ホストファミリーのご両親は、私が中国語が話せないと分かっていても、笑顔で目を見て話してくれ、荷物を持ってくれたり、常に体調を気遣ってくれたりと、本当に優しかったです。百聞は一見に如かず、とはまさにその通りで、自分の五感で感じる中国はとても良いものでした。

ホームステイ

沖縄県立向陽高等学校
崎原 未菜

最初は、中国の人は怖いというイメージがあり、不安でいっぱいでした。でも、ホストファミリーはみんな笑顔で迎えてくれ、会って数時間もたっていないのに、前から知り合いだったかのように、親切に丁寧にもてなしてくれました。日本と中国の違いや、驚くことなども多くありましたが、もっと大切なことを学びました。何でも先入観や情報だけで判断するのではなく、自分の目で見て体験することが大切だということです。中国にも優しい人はいるし、いいところはたくさんあるということを知りました。多分、ほとんどの人が中国に対して悪いイメージがあると思います。私もホームステイしていなかったら、ずっと中国をあまりよく思っていなかったと思います。そんな私に大切なことを気づかせてくれたホストファミリーには感謝の気持ちでいっぱいです。

3月21(火)

成都ふれあいの場訪問

広島・四川中日友好会館内にある「成都ふれあいの場」を訪れ、
どのように現地の人たちに日本に関する情報が発信・紹介されているかを見学しました。

成都から北京へ

心連心プログラム
卒業生たちとの懇親会

過去に「心連心:中国高校生長期招へい事業」で日本に留学していた心連心卒業生を招き、夕食を食べながら交流しました。

8月27土曜日

国際交流基金北京日本文化センター 訪問、総括

滞在の総括を行いました。

「ふれあいの場」訪問事業を終えて

東京学芸大学附属国際中等教育学校
林 瑚々路

人間は自分が無知であると、メディアから情報を得ることが多いけれど、時にそれは間違っているということが良く分かった。メディアで中国や中国人についてポジティブなことを言っているのはあまり聞いた事がない。しかし、それらの情報に左右されてしまうと損をすることが多々あるのではないかと思った。学生同士などの若い世代及び民間レベルの交流は、これからの二国間の関係性を大きく左右する要素を持っていると思う。最初から自分の知識を信じ込まずに、広い視野を持って物事に接することは大切であると思うし、これからさらに進んでいくグローバル化に対応できる人間になるためにも欠かせないことである、ということを自身の身をもって学ぶことが出来た。

北京市内見学

北京市内見学

3月23(木)

帰国

この事業に参加して感じた中国の印象を、「漢字1文字」で表してもらいました。

とわの森三愛高等学校坂下 春奈

「色」という意味の「彩」です。例えば、楽しい思い出や嬉しかった事を黄色という色で、成都の高校に行った際に同世代の勉学の部分など様々な刺激を受けたことを、赤という色で表現をしました。また、この漢字は『あや』と読みます。私には「あや」という妹がいるのですが、中国の家庭はすごく家族を大切にしており、いつも愛情表現をしていました。私も家族を大切にしようと思い、妹の名前と同じ読みの漢字を選びました。

東京学芸大学附属国際中等教育学校林 瑚々路

「勢」の字義のひとつである「活動する力。行動の力。」に焦点を当てた。中国人は話す時の声が大きく、到底道は空かないと分かっていながらもクラクションを鳴らし続けたりする。そして中国人は学校での授業中に積極的に挙手し、発言をしたり、外部からの訪問客を手厚く歓迎したりする。地球上において、どの民族が優れているということは決してない。それを踏まえていうと、良くも悪くも中国人はとてもアクティブで、活力に満ちていると感じた。

明桜高等学校田中 静也

中国の方々の「素」直な心、
「素」晴らしいおもてなし、
「素」敵な笑顔など、
中国の現地でしかわからない「素」に出会うことができました。

三重高等学校塩谷 真奈香

中国の街は、自分の地元と違って昼も夜も明るくて、電灯や看板や装飾品などがキラキラ輝いているイメージがありました。
また、学生達の勉学に取り組む姿がとても熱心で、輝いているなと思ったのでこの漢字にしました

沖縄県立向陽高等学校崎原 未菜

まずは、料理が美味しいという意味合いもあり、そしてなによりも、中国の町並みや中国の人達の生活、文化等、中国の全てを美しいと感じました。人々が普通に歩いていたり買い物をしたりするようなことでも日本との違いを感じたり、中国の文化や宗教、自国を誇りに思う心や、日本では考えられないような出来事が多くあり、とても新鮮で、新たな中国の魅力に美しいと心から感じました。目に見えるものだけが美しいとは限らないことを学びました。

大阪府立桜塚高等学校森野 陽嵩

中国に良いイメージを持っていなかった自分が、心の底から中国を好きになることができた。
そして「好」は中国語で「良い」という意味になり、中国の悪いとこよりも良いところがたくさん見つけられていい機会だった。

福岡市立福岡西陵高等学校藤本 美結

出会うことと会話することの意味をこめました。年齢、性別、環境などが異なる様々な人にお会いすることができ、直接会話をしてその人の経験談を聞いたり、お互いに意見を交換したりして、自分の将来について改めて考える上で刺激を受け、自分の中で新しい発見が色々ありました。これは、この事業に参加しなければ経験することはなかったと思うし、1週間を振り返ると出会った人たちが強く印象に残っていたのでこの漢字にしました。

長崎県立壱岐高等学校百﨑 琳恭

僕は今回訪中事業に参加し、今まで見たこともないような物を色々見ることができました。
また全国の色々な場所の人が参加しており、各地の特色があり、話をしていて面白かったです。

熊本県立宇土高等学校松永 和佳奈

訪中前は、中国にはあまり良いイメージもなく、少し怖いと思っていましたが、実際は全然違いました。ホームステイでは中国語の話せない私に英語や辞書を使って、たくさん話しかけてくれて、とても嬉しかったし、出会った全ての人が優しく、日本で聞いていた中国とは正反対の姿を見て感じることができました。また、成都外国語学校の見学と、参加者の日本人高校生との出会いによって、良い刺激をたくさん受け、私自身がいい方向へと変わろう!と思えました。

京都府立鳥羽高等学校藤原 莉依

街に建っているビルがどれもこれも高く、地震がない国だからこそ建てられるのだと思いました。
また、成都外国語学校を訪問した際に、生徒の授業への意識の高さに驚きました。

過去に実施した「ふれあいの場」訪問事業はこちらからご覧ください。

過去に実施したふれあいの場訪問事業はこちらからご覧ください。
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