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本事業は、国際交流や中国に関心をもつ日本の高校生を約1週間中国に派遣し、中国の若者たちとの交流や一般家庭でのホームステイを通じて、中国への理解を深めてもらうことを目的としています。
今年度の参加者は、日中交流センターの実施する「心連心:中国高校生長期招へい事業」で招へいしている中国人高校生を受入れてくださっている高校に加え、全国の高校からの公募により、14名が選抜されました。2019年3月14日から21日の8日間、杭州と蘇州の高校や杭州ふれあいの場の訪問、中国人家庭でのホームステイ、各地の歴史旧跡の見学を行い、日本国内の報道や一般的な旅行だけでは知ることのできない“生”の中国を、自身の目で見て、感じてもらいました。
- 札幌日本大学高等学校
- 盛岡中央高等学校
- 新潟県立新潟高等学校
- 東京学芸大学附属国際中等教育学校
- 明治学院東村山高等学校
- 智学館中等教育学校
- 群馬県立中央中等教育学校
- 大阪府立三島高等学校
- 京都市立西京高等学校
- 修道高等学校
- 熊本県立第一高等学校
- 神村学園高等部
- 鹿児島県立川辺高等学校
- 沖縄県立向陽高等学校
- 中国高校生長期招へい事業とは?
- 中国の高校で日本語を学ぶ中国人学生を日本に招へいし、約1年間日本各地の高校で学校生活を送りながら、ホームステイや寮での生活、周囲の日本人との交流を通して、実際の日本を体験してもらうプログラムです。
- 中国ふれあいの場とは?
- 日中交流センターでは中国の地方都市17ヵ所において、青少年層を対象に対日理解と交流を促進する「ふれあいの場」を設置しています(2019年3月現在 )。中国側機関(図書館や大学等)が施設の提供や日常の運営・管理と活動の企画実施を行い、日中交流センターは日本紹介コンテンツの提供と 日中交流イベントを開催しています。
杭州外国語学校の生徒が自ら企画・運営・進行をしてくれた交流会は、杭州や学校を紹介するプレゼン、クイズ大会、伝統楽器演奏などで大いに盛り上がり、 お互いに親交を深めることができました。
- 学校訪問をして感じたこと
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神村学園高等部
友成 遼平
私は大学へ進学して学びたいことの一つとして教育学を志しており、日本の学校事情とは違う様子を見て聞いて知ることができたのは今回の事業の中でも有意義な時間でした。中でも感動したのが「外賓」をもてなす心です。中国には「外賓」という外国人に対する歓迎の精神があります。杭州外国語学校に訪れた際に歓迎式があり、自分たちの学校についての紹介がありました。そこで驚いたのですが、その学校紹介のスライドを一人の女子生徒が私たちのために100枚以上制作してくれたそうです。また、司会の男子生徒は、1週間以上練習して日本語の台本を覚えたことをその日の夕食会で教えてくれて、彼らの来客に対する温かさと誠実さを感じました。私も口先だけの「おもてなし」にならず「外賓」と交流をしていきたいと思います。
- 学校訪問をして感じたこと
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智学館中等教育学校
兼松 陽花里
まず第一印象として、学校の教育がどんなに素晴らしいものであるか理解し、驚いた。
最初に訪問した杭州外国語学校では祝福モード全開で大きなモニターに、私たちへの歓迎の言葉があった。いくら頭の良い外国語学校でもここまで私たち日本人を歓迎することに学校全体が取り組んでくれることはないであろうと思い、大変驚いた。
ふと、私の学校と比べると、規模も大きい上に皆がにこやかに歓迎してくれることはないだろうとも思い、今後の私の学校の発展のためにも良い経験となり、今後の学校生活の中で非常によいお手本となると思った。
浙江工商大学東方語言文化学院内にある「杭州ふれあいの場」を訪れ、日本語を学ぶ学生たちと交流しました。
生徒たちはそれぞれグループに分かれ、大学生たちにキャンパスを案内してもらったり、食堂で昼食をとるなどし、束の間の「中国の大学生体験」を楽しみました。
ユネスコ世界遺産にも登録されている有名な「西湖」を遊覧し、南宋時代の街並みを再現した歩行者天国「河坊街」を散策しました。
学生たちは、事業参加の事前課題として杭州世界遺産について学習していたこともあり、興味深く見学することができました。
蘇州外国語学校の生徒のご家庭で、ホームステイをさせていただきました。まずは学校で顔合わせを(対面式)を行い、その後それぞれのホストファミリーとともに出発し、それぞれ充実した時間を過ごしました。
- 中国流のおもてなし
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札幌日本大学高等学校
佐藤 弦樹
壮大なおもてなしを受けた今回の訪中事業。ホームステイの翌日、日本人参加者同士でホストファミリーからいただいたお土産の話になった。杭州の絵巻、シルクの団扇、あるいはドレスといった、豪華なものをもらっていた。ガイドの柳さんが「中国のおもてなしは豪華だ」と言っていたことは本当だったんだと気付いた。ホームステイの日はまずホストの方々と蘇州観光をした。地下鉄に乗る際、いつの間にか切符を持っていた。無論、ホストが買ってくれていたのだが、今思うとここで「謝謝。」といったのが始まりだったのかもしれない。その後も、幾度となく私のためにお金が支払われていくため、一度断ったらとても寂しそうに携帯をしまったので断るに断りにくくなった。中国人は外国から来た人を「外賓」というそうだ。私がホストになったときは相手を「外賓」と思って最大限のおもてなしをしよう、そう強く思える良い体験だった。
- ホームステイの感想
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熊本県立第一高校
髙口 蒼太
今回の事業で一番楽しみにしていたのがこのホームステイ体験でした。
私は中学校一年生の子の家にホームステイし、昼は別の組と一緒に行動しました。最初は相手が中一と聞いてうまく話していけるか物凄く不安だったのを覚えています。が、いざ会話を始めてみると、話が弾み、お互いに早く打ち解けることができました。会話は主に英語でしたが、街を散策しながらお互いの国の生活マナー、独特な文化、色々疑問に思ったことをどんどん話せて、お互いの文化をより理解することができました。家に帰ったのはだいぶ遅く、帰ってからは、ご両親が趣味でやっているという家庭菜園でとれたおいしい果物をだしてくださったり、大のサッカーファンというお父さんと二人で話が盛り上がったり、一緒に餃子もつくりました。
ホームステイでは中国人の優しさを、身をもって体験でき、本当にいい機会を得たなと思いました。
書道や伝統舞踊の体験のほか、日本語や英語の授業も見学させてもらいました。交流会では、鹿児島の今村さんによる日本舞踊の披露、北海道出身の佐藤くんによる「北海道紹介」、そして蘇州外国語学校から心連心13期生に選ばれた陶詩涵さんを現在日本で受け入れている明治学院東村山高校の谷内くんによる「日本の高校生活紹介」が行われました。
- 学校訪問で学んだこと、感じたこと
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修道高等学校
神田 真明
広大な敷地に充実した設備、そして授業のレベルの高さに圧倒されました。
敷地内には大きな食堂や人工芝のグラウンドがあったり、寮があったりと充実した学校生活を送る環境が整っていると感じました。また、教室にはスクリーンやプロジェクターが完備され、それらのICT機器を存分に用いた授業が行われており、日本よりもはるかに進んでいました。
英語の授業では、日本の一般的な英語の授業とは異なり、先生の説明や教科書がすべて英語で、しかも4技能がバランスよく行われていました。さらに、先生の発音がとても綺麗で、なおかつスピード感をもって実践重視の授業が進められ、中学1年生の生徒たちが間違いを恐れず積極的に答えていた姿に驚かされました。日本でも実践重視の授業を増やしていくべきだと感じました。生徒たちの姿を見て、間違いを恐れずに自分から積極的に取り組んでいくかどうかで達成度が全然違ってくるということを学びました。
- 学校訪問で目にした中国の教育の姿
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東京学芸大学附属国際中等教育学校
久保 真由子
授業の一貫で目と頭を休めるための体操の時間を設けていたことが印象的でした。先生に伺ってみると、電子機器を見る授業が主であるため、生徒にこのような運動を政府が推進しているそうです。また、学習内容のレベルが比較的高く、中学生でも夜遅くまで学校に残り、勉強に励んでいると聞きました。そのため、訪問したどちらの外国語学校も、多くの卒業生が世界中に飛び立ち、活躍しているそうです。このようなシステムや勉強に対する姿勢があるからこそ、現在の国際社会で数多くの中国人が活躍しているのだと思いました。その教育の熱心さの一方、有名大学への進学が過大評価されており、多くの生徒が大学受験に対して不安やストレスを抱いている現実もあることも知りました。日本では、このようなことを知る機会がないため、とても貴重な経験と学びを得ることができました。
- 中国の学校を訪れて
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大阪府立三島高等学校
鎌田 峻輔
昨年の夏には、高校の語学研修で行ったオーストラリアで現地の高校を訪問し、日本とは違う学校を体験してきました。今回、中国の学校を訪問することになり、今度はどんな学校なのか楽しみでしたが、言葉に対する不安もありました。今回訪れた蘇州外国語学校は施設も充実していて、食堂のメニューも思ったよりも良かったです。一緒に中国の伝統舞踊を踊ったり、バスケをしたり、とても楽しかったです。一番の印象的だったのは、生徒がとてもよく勉強をしていたことです。中学の英語の教科書が全部英語で書かれていることにもびっくりしました。みんな休み時間も熱心に勉強していました。また、ほとんどの学生が寮生活をしていることにも驚きました。この訪中事業に参加するまで全く知らないことばかりでしたが、実際に訪れることで本当にいろんなことを知り、いろんな人がいるんだなと思いました。
書ホームステイでお世話になった生徒を招待し、夕食を食べながら更に親睦を深めました。
日本人高校生からは御礼の気持ちとして歌とダンスをプレゼントし、途中からは中国人生徒も参加して皆で大合唱となり大盛り上がり。最後はそれぞれのホストバディと別れを惜しんでいました。
- 中国でのホームステイ
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群馬県立中央中等教育学校
小林 孝徳
今回、私は蘇州外国語学校の生徒である呉孜炎君のお宅にホームステイをさせていただきました。私自身ホームステイが初めてで、期待も不安も抱えていましたが、呉君やそのご家族との交流を通して親しくなることができました。学校で対面した日は、解散後に他数組のホームステイ参加者と一緒に蘇州の名所を回りました。事前学習をした拙政園や、蘇州センターなどで多くの中国文化に触れることができ、また中国の都市の雰囲気も味わうことができました。どうしても地下鉄の乗り方だけは慣れませんでしたが、移動中に呉君と様々な話をできて楽しかったです。帰宅後、私が京劇を好きだということで、呉君もCCTVで京劇を見てくれました。私は「多分楽しんでいるのは私だけだね。」と言いましたが、彼が「面白くはないけどいい勉強になるよ。」と答えてくれたことも今ではいい思い出です。
- おもてなしの国・中国
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新潟県立新潟高等学校
冨岡 有紀
ホームステイでは、中国の国民性だというおもてなしを実感しました。何をするにも私の希望を聞いてくれたり、重い荷物を持ってくれたり、お土産を渡したときには家族全員が部屋に集まってきてとても喜んでくれました。ホストファミリーとは英語で会話をしたのですが、なかなか言いたいことが伝わらないときもありました。でもそんなときも嫌な顔一つせずじっくり聞いてくれて、バディの子が通訳をしてくれたおかげもあり、学校や行事、趣味のことなどたくさん会話ができて楽しかったです。文化や生活習慣の違いに驚くこともありましたが、ひとつひとつ丁寧に説明してくれて、その違いも楽しみながら過ごすことができました。このように中国の人の温かい人間性を感じることができたのも、実際に自分で体験したからこそだと思います。私を温かく受け入れ、多くのことを教えてくれたホストファミリーには感謝の気持ちでいっぱいです。
蘇州市郊外にある2500年もの歴史がある水郷「甪直鎮」を見学しました。
梨園劇場で中国古典演劇のひとつ「京劇」を鑑賞しました。鑑賞前には、京劇を見るのが趣味だという小林くんが、京劇の歴史や有名な俳優などについて分かりやすく説明してくれました。その見事な解説と博識ぶりに、参加者全員が驚かされました。
- コミュニケーション能力
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盛岡中央高等学校
田中 美鶴
今回の事業参加を通して一番学んだことは、コミュニケーション能力です。現地の中国人の方々だけでなく、一緒に行く日本の生徒のことも誰も知らないということで、少し人見知りの私は初めは不安でしたが、事業を終えて、誰も知り合いがいないということが逆に一番良かったと思いました。自らコミュニケーションをとりにいかなければならないため、私自身の積極性や考え、コミュニケーション能力が成長したと考えています。また、英語力など今の自分に足りていないことも再確認できました。
- 事業参加を通じて得たもの
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明治学院東村山高等学校
谷内 幹生
この事業で得たものはたくさんあるが、その中でも私は自らの目で見ることの大切さを再確認したと同時に、究極の目標でもある「世界平和」に微細でも貢献する一歩を踏み出すきっかけを得ることができた。また、この経験を活かし、日中交流、世界平和の促進に向けた次なる一歩を踏み出す原動力を得ることができた。良い面悪い面両方を含めた「生の中国」を見れたことで、私の認識が大きく変わったことはもちろん、現地の「人」と関わりそして「教育現場」を見させて頂けることは滅多にない経験であり、今後に生かすことができると思う。
中国の日本大使館を訪問し、大使館員の方から大使館の業務・役割について説明を受けました。 参加高校生たちは熱心に耳を傾け、積極的に質問の手も挙がっていました。その後、この事業を通じて感じたこと、気づいたこと、学んだことを参加者同士で共有し、発表をしてもらいました。
- これからの目標
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鹿児島県川辺高等学校
今村 心美
今回の交流で、中国と日本の文化や生活の違いをたくさん発見できました。互いの国を比較し、異文化を理解することで、多文化共生に繋がるのではないかと考えました。また、私は大学で中国について学びたいと考えています。今回の訪中事業に参加したことで、より中国に関心を持ち、中国語や中国の文化・歴史について知りたいと思うようになりました。そして、中国について学んだ後に、再度中国へ行き、今回の事業で出会った方たちに会って、中国語でお話したいと思い、これらを目標に頑張ります。
- 絆、知識、視野
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沖縄県立向陽高校
赤嶺 小桃
今回の訪中事業参加を通じて、絆、知識、視野を得ることができました。特にhost studentとの絆、一緒に参加した仲間との絆はこれからの人生を歩んでいく中で自分をより良いものにしてくれると思います。また、ガイドさんのお話や、数々の名所を訪れて実際に見ることによって、それぞれの時代背景や今に至るまで歩んできた中国の道のりを知ることができ、中国に対する印象が変わりました。そして、中国の高校生や、日本国内だけど違う地域に住む日本高校生とたくさん話をする中で見えてくる地域性や考え方の違いを感じ、自分の考え方や物を見る視野が広がったと思います。
- 一生の財産
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京都市立西京高等学校
片岡 槙之介
中国の経済発展の様子を目の当たりにしたり、中国の方と交流したりする中で、日本での中国に対する認識がいかに間違ったものであるかということを痛感し、またこれからの日本を担っていく自分達にとって、中国と協力して歩んでいくことはとても重要なことであると学んだ。高校生という多感なこの時期に、今一番世界で熱い国である中国にいけたということは、自分の一生の財産になると思う。
この事業で学んだものを自分のものだけにするのではなく、しっかりと他人と共有し、日中の架け橋としての役目をはたしていきたい。
北京のシンボル的存在である天安門広場と世界遺産の紫禁城(故宮博物院)見学しました。生憎の空模様でしたが、高校生たちは雨の中みんな興味深そうに見学していました。
過去に「心連心:中国高校生長期招へい事業」で日本に留学していた心連心卒業生を招き、北京ダックを食べながら楽しく交流しました。彼女達の流暢な日本語はもちろん、自身の目標を明確に持ち、大学進学や就職を通じて、着実に夢への道を歩んでいる卒業生らの姿に、日本人高校生たちは大いに刺激を受けた様子でした。
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札幌日本大学高等学校佐藤 弦樹
今回の事業で経験した学校、街、食はどれをとっても豪華だったと思います。札幌の人は東京で驚くけれど、東京の人も驚くくらい高い建物や派手な色をしたタワーがたくさんあって日本との規模の違いを知りました。途中訪れた庭園も、趣がありながら豪華さを忘れさせない庭園でした。中国では貧富の差が大きいと聞きます。ホストと一緒に街を歩いていると、おそらく自分と同じ年代の若い人が働いている光景を時々目にしました。高校生が豪遊している裏には必死に働いている世界もあるんだと深く実感し、近い年齢であるのに不公平さを感じました。
もちろん、感動するほどきれいな景色やおいしいものを食べ、幸福をとても感じました。私は中国の良いところばかり見すぎたと思います。だからこそ、中国のことを多方面からもっと見てみたいと思うようになりました。もう一度中国に行く時には、違う豪華さを味わいたいです。 -
盛岡中央高等学校田中 美鶴
私がこの漢字を選んだ理由は、今回の事業は私にとって、夢が叶い、新しくできた場所でもあるからです。
私は、中学の時に岩手町主催の英語研修に参加したことがきっかけで国際交流に興味を持ちました。高校入学後も、多数の海外派遣に応募しましたが、参加することが出来ませんでした。しかし、国際交流に関わりたいという夢を諦めきれず応募し続けて、その夢が叶ったのが今回の事業でした。
また、事業を終えてより「国際交流に関わりたい」、「日本での中国のイメージを正したい」と思いました。実際に中国に行ったことで日本人の中国に対するイメージは誤っていることを再確認することが出来ました。そこで、SNSや学校での報告会を中心に、周りの人から中国のイメージを正していきたいと考えています。また、日中関係だけではなく、積極的に国際交流に関することに参加し、現地の日本に対する印象なども知っていきたいと思いました。 -
新潟県立新潟高等学校冨岡 有紀
街中には長い歴史の「印」である歴史的建築物と近代化の「印」である高層ビルが共存し、急激に発展している中国を象徴していると感じました。そして何より自分の中での中国に対する「印」象が大きく変わりました。今回出会った中国の人は、学生に限らず街の人たちも親切で温かい人ばかりでした。今まで漠然と中国に対してマイナスイメージを持っていたのですが、全くそんなことはなく、自分の目で見て真実を知ることはとても大切なことなんだと身を持って実感しました。そして以前自分がそうだったように、中国に対してあまり良い印象を持っていない人が日本には多くいると思います。そのような人たちに中国のことを知って興味を持ってもらえるよう、多くの人に今回私が学んだ多くのことを伝えていきたいです。それが日中友好の第一歩となると思います。そして自分自身も、固定概念や思い込みにとらわれず視野を広く持って様々なことに挑戦していきたいです。
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東京学芸大学附属国際中等教育学校久保 真由子
この漢字を選んだ理由は主に二つあります。一つ目は、中国の発展の「進み」を教育や建築を通して感じたからです。杭州で目にした高層ビルや建築中のショッピングモール等は全て大規模で革新的なデザインを用いていました。教育面でも意識の高さを生徒や先生から感じました。未だに「発展途上国」と位置付けられる中国ですが、私たちがその名からイメージする様子とは異なり、時代の先へと発展し続けている姿を見ることができたと思います。二つ目の理由は、私たち自身が「進」んで交流を行い、友情を育むことの大切さを学んだからです。中には、中国人で日本をよく思わない人や日本人で中国をよく思わない人もいるのが現状だと思います。しかし、私が今回出会った中国の生徒の多くは、日本に関心を持ち、沢山積極的に話しかけてくれました。このように社会的な意見や偏見に惑わされず、お互いを知ろうと自らの意思で動くことで深い友情を築き、相手を尊重し合う事が誰にでも出来るのだと気づきました。
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明治学院東村山高等学校谷内 幹生
私は応募時の書類に於いて「見る→考える→伝える」サイクルを大事にしたいと書いた。「則」は古典文章にて「則ち何ぞや」という表現があるが、それは今回の一連の日程を受けて「それは則ち何だったのか」、則ちこの期間中に私の目に映ったものは何だったのか、伝えるべきことは何なのか、課題点は何だったのかと吟味し、整理する2段階目を踏み、報告書、報告会やSNSなどを通して「伝える」3段階目に繋げていく意味合いを込め「則」という漢字を選んだ。
則ち事業は終了したもののここで終わりではなく、それは始まりに過ぎないという私の思いが根底にはある。今後も周囲のネットワークを活かし草の根の交流を進め、微細ながらも日本と中国が共に歩んでいく力になることが出来ればと考えている。 -
智学館中等教育学校兼松 陽花里
私がこの漢字を選んだのは、この事業を通じて出合った多くの人に感謝の気持ちを伝えたいからです。初めての海外で色々不安があり、1日目のオリエンテーションでさえも緊張していました。けれど、13人一人一人と話してみると、みんなそれぞれ個性があって面白い上に、夢の実現のために一生懸命で、私も頑張らなくてはいけないなと良い刺激を受けました。また、1週間という短い間の中で、それぞれの学校の特徴やなぜこの事業に参加しようと思ったのかなど、なかなか知ることのない雑学まで幅広く学ぶことができて、感謝しきれません。
この事業を実行してくださったみなさんや、協力してくださった現地の方々など、もっとお礼を伝えたい人はたくさんいます。そのためにも、今後自分の夢を実現することによって感謝を伝えたいです。
いつか、夢を叶えて今回の事業の恩返しを中国の人々にサービスという形でしたいと思います。 -
群馬県立中央中等教育学校小林 孝徳
この字は中国語における「とても」という副詞ですが、私にとって今回の訪中事業は「とても」有意義な時間となりました。私は、将来中国に関わる仕事をしたいと考えており、また中国の文化に興味があったので、中国についての知識は豊富だと思っていました。しかし、実際に訪問してみると、知らないことやイメージと違うことが多く、驚きの連続でした。また、現地の人はとても温かく、私は中国の人たちとの交流をとても楽しむことができました。更に、文化の違いは言うに及ばず、私は北京語ばかりを聞いていたので、杭州や蘇州の発音はとても新鮮でした。生徒たちの学習レベルは大変高く、自身の学習スタイルを見直す必要も感じました。どの経験をとっても正に「程度が甚だしい」ものであり、私の中国への興味、学習意欲は今まで以上に高まりました。今回の事業で得た経験を活かし、将来の夢を叶えるために努力していきたいと思います。
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大阪府立三島高等学校鎌田 峻輔
僕が中国に行ったのは、今回が2度目です。冬休みに初めて父の赴任している深圳に行きました。父に案内してもらった深圳や香港では日本以上の高層ビルに驚かされました。今回、訪れた杭州や蘇州でも驚くことが沢山ありました。
中国というと、人口が多く、もっと人が溢れているのかと思いましたが、意外とそうでもないと思いました。高層ビルやマンションなど街は思った以上にきれいで、地下鉄や買い物も全てスマホで済ませる最先端のイメージがありましたが、昔ながらの古い町並みが残っていることにも驚きました。京都や奈良で見た五重塔に似た建物もあり、日本の文化のルーツを感じました。
また、今回訪れた学校の生徒がとてもよく勉強していたことにも驚きました。中学生の授業内容や教科書が日本よりも難しく、こんなにも勉強するのかと驚かされました。 -
京都市立西京高等学校片岡 槙之介
この漢字は、中国語で「~と一緒に」という意味を表わす前置詞であると、今回の訪中事業で知り合った現地の学生から教わりました。また、今回の訪中を通して、これからの日中両国に必要なのは競い合うことではなく、お互いを正しく認識し、協力し合いながら一緒に歩んでいくことだと実感しました。このことから、今後私たちに求められていくのは、両国の「調和」を大切にし、個人単位での交流の「和」を広げていくことであり、その為にも、この交流事業を一過性のもので終わらせてしまうのではなく、その体験を他の人に伝え、自らがその交流の「和」を広げていく存在となっていくことが大切だと感じました。日中友好の架け橋となれるよう、頑張っていきたいです。
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修道高等学校神田 真明
為(なす)。自分が主体的に中国の方と交流を行えたこと、五感を使って中国を感じたこと。そしてその体験を伝えること。方法は何であれ自分の意志や思いを相手に伝えることで、次の1ページが開かれるということを痛感し、この字を選びました。予想を遥かに上回る中国の学生の勉強時間。アニメの分野を中心に広く周知されている日本文化。驚きや新たな発見に満ち溢れた時間でした。
また、杭州市内見学では、世界遺産の西湖で夕日が橋の上にいる人々や水面を照らしていた風景を自分の目で見たことは今でも忘れられません。河坊街という商店街での買い物では、優柔不断な自分がお店の人の押し売りをジェスチャーで断ったという珍しい経験もしました。今回の経験を自分の中だけに留めておくのではなく、学校を中心により多くの人に伝えることにより、1人でも多くの人に国際交流や中国に興味や関心を持ってもらえるようにしていきます。 -
熊本県立第一高等学校髙口 蒼太
ぞうと言う読み方ではなく、印象や象徴と言う意味を持ってこの漢字を選びました。この事業を通して、様々な経験をし、そこから学ぶことがたくさんありました。正直なところ、行く前はあまり中国に対して良い印象はなく、日中関係と聞いたら悪い印象や、日本人も中国人もお互いに苦手と言う勝手なイメージがありました。しかしホームステイや各学校での交流を通して、それらの印象は全く違っていると身をもって痛感しました。日本人を盛大に歓迎するところや食事をめいっぱい出して歓迎してくれたこと、全て印象以上でした。また、市内を観光した時に最先端の開発技術を見たときに世界の象徴だと思いました。いろんな学校に日本じゃ考えられないような設備があって、教育にかけるお金の規模も桁が違うなと思いました。今回得た様々な印象を大事にしていきながらこれからの人生、国際活動に挑んでいきたいと思います。
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神村学園高等部友成 遼平
この漢字を見るとマイナスなイメージがわきますが、マイナスイメージでこの漢字を選んだわけではありません。色んな場所を訪れ、いろんな人と交流する中で、文化や生活様式が異なっている事に気づきました。例えば水を出すときは白湯で出したり、クラクションの音が激しい地域があったり、食べた料理は甘くて酸っぱい味付けが多かったりなど驚いたことは多々ありましたが、そうした現状にはどれも理由があり、中国人の考え方に基づいたものでした。そうした母国の文化や習慣との差異を自分の感覚で善悪を決めつけることは間違っていると感じ、その前にそうなっている背景を知り理解する努力をしたいと思いました。外国人と友好関係を築くには違いを認め合うことが大事だと思います。今回実際に生で触れることで確認できたのは大変有り難い経験だったと思います。
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鹿児島県立川辺高等学校今村 心美
訪中前、私が「今度中国に行くの。」とクラスメートに話したとき、ほとんどの人が「え、中国?大丈夫?」というような反応をしました。実際に日本ではよく中国についてのニュースが報道されていて、中国について良い印象をもっていない人も少なくないと思います。今回の訪中で、生の中国を見て、美味しい中華料理も食べて、多くの中国人と交流して、「中国って素晴らしい国だな、もっと中国について知りたい!」と強く感じました。特に交流の面では、常に私たちのことを気にかけてくれて、何度謝謝と言っても足りないくらい感謝の気持ちでいっぱいです。今回この研修を通して、日本の学生や先生方も含め、多くの新たな友人に出会い、私のイメージとは異なる新たな中国を発見しました。今回私が感じたこと、体験したことをクラスメートや周囲の人に広く伝えることで、より多くの人に新たに中国のイメージを持って欲しいと思います。
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沖縄県立向陽高等学校赤嶺 小桃
私は五感を使って中国について知りたいという目的をもってこの事業に参加しました。今回の事業でたくさんの現地の方々の話を直接聞くことができ、現地の景色を実際に自分の目で見て、中国料理を食べて、中国の空気を肌で感じて、本当に五感を使って中国を体験することができました。そんな中で私が一番に感じたものが、沢山の人達と出会いの大切さです。現地の学生との出会い、ホストファミリーとの出会い、そして一緒に旅した13人との出会いは、自分の人生の中で大切なものになる、人脈が広がることで今まで見えていなかったものが見える喜びはこんなにも大きいものなんだ、と実感することができました。私が五感を使って色々な中国を感じられたのも、沢山の出会いがあったからだと思いました。私にとってこの研修は、この出会いを大事にして、これからの人生を夢実現に向け、また頑張っていきたいと私自身を奮い立たせてくれるものになりました。